「ストックホルム デザインウィーク2025」現地レポ!最新の家具情報をいち早くお届け

スウェーデンの首都・ストックホルムでは、毎年2月に「ストックホルム デザインウィーク」を開催しています。ストックホルム市内に店舗を構えるインテリアブランドが、新作商品や注目商品を展示。2025年度は2月3〜9日の7日間で開催されました。
2025年2月に開催された「ストックホルム デザインウィーク」を、RASIKのスタッフが取材。本記事ではストックホルム デザインウィークについて詳しく解説。さらに2025年に注目の家具を種類別で紹介します。

2023年にRASIKを運営する株式会社もしもへ入社後、『RASIK LIFE』編集長に就任。自身が持つ不眠症の悩みをきっかけに、寝具について学ぶ。睡眠検定3級。商品の企画・生産・品質管理・販売までを一貫しておこなっている会社の特徴を活かし、実際に商品をチェックしながら記事を作成。フォロワー数50万人超えのRASIK公式インスタグラムでは、商品のレイアウトなども公開中。
公式:インスタグラム

二級建築士・インテリアコーディネーター・カラーコーディネーター資格を保有。2024年よりRASIK LIFE編集部に所属し、ライターとして家具やインテリアに関する記事執筆を担当。インテリアコーディネーターとして、コーディネートのアドバイスもおこなう。趣味は北欧家具やインテリアショップ巡り。
ストックホルム デザインウィークとは

「ストックホルム デザインウィーク」とは、ストックホルム市内に展開するインテリアブランドが今期の注目家具を発表するイベントです。期間中に飲食店やホテルとのコラボレーションイベントをおこなう場合もあり、お祭り気分で参加できます。
2025年の開催期間は2月3〜9日の7日間。デザイナーたちが集って最新インテリアを発表するケースもあり、国内外問わず多くの人がストックホルムに集まります。
ストックホルム デザインウィークはアプリを使って情報が得られる

ストックホルム デザインウィークはアプリを展開しているので、開催期間中のイベント情報をいち早く確認できます。アプリ内では行きたいイベントのチェックリストをつくれるので、効率よく回れるのも魅力です。
同時期に「ストックホルム国際家具見本市」も開催

ストックホルム デザインウィークの期間中である2月4〜8日には「ストックホルム国際家具見本市」も開催しています。
ストックホルム国際家具見本市は北欧最大の家具イベントであり、スウェーデンのみならず、デンマークやフィンランド、ノルウェーなどのインテリアも同時に見られるのが特徴。北欧家具の最新トレンドをいち早くチェックできると、ほかのヨーロッパ諸国からもバイヤーやインテリア関係者が集います。

▼ストックホルム国際家具見本市2025の会場内について詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
編集部が注目した2025年北欧家具の特徴
ここからは、RASIKのスタッフがストックホルム デザインウィークで注目した2025年の北欧家具の特徴や傾向を紹介します。
北欧らしい天然木の一枚板テーブル

北欧家具といえば、一枚板を使った家具が欠かせません。ダイニングテーブルは、贅沢に天然木を一枚丸々使用した商品が目立ちました。どのような部屋にもなじみやすいダークブラウンのテーブルには、異なるデザインやカラーのダイニングチェアをあわせています。

木製のダイニングチェアは、肘置きが短めのデザイン。丸いシルエットでかわいらしさがあり、ほかにはないデザイン性が魅力です。
座面はお尻がフィットしやすいように湾曲しているので座りやすい仕様。また、肘置きが短い分、テーブルの下に収納しても、肘置きがテーブルに引っかからない工夫が施されていたことに驚きがありました。
リビングでリラックスできるデイベッド

海外で人気のデイベッドは、ファブリック素材を取り入れた厚みのあるマットレスを使用。ダークブルーの落ち着きのある色味に、マスタードカラーのクッションがアクセントになっています。

ヘッドボードや脚の色も濃いめのくすんだ色でまとめてあり、日本の家具ともなじみやすいような色味をしているのもポイントです。
デイベッドは昼間に横になる家具なので、通常のベッドよりも長さが短くコンパクトな仕様。観葉植物との相性もよいため、グリーンでまとめるとバランスを取りやすいのが魅力です。
異素材を組み合わせたデスクチェア

座面・背もたれ・脚や肘掛けの素材がそれぞれ異なるデザイン性の高いデスクチェアです。脚や肘掛けは華奢なラインで、座面と背もたれは横幅を広く仕上げています。
落ち着いた色でまとめてあるので、異素材で組み合わせてもバランスが取れているのがポイントです。

背もたれはよく見てみると、クリームカラーをベースにしたまだら模様。石のような見た目でありながら滑らかな触り心地をしています。フラット目の背もたれなので、背筋を伸ばした状態を保ちやすいのが特徴です。
ジャパンディスタイルのインテリア

北欧では日本の文化に注目が集まっていることから、北欧家具に和の要素を取り入れたジャパンディスタイルでまとめたブランドもありました。

和紙を使った低めの照明に、ファブリック素材と木材を組み合わせた家具の相性がよいのがポイント。デザインが異なるチェアやソファも素材を統一することでまとまりのある空間をつくれます。
テーブルにガラス素材を取り入れると、照明の位置が低い場合でも圧迫感が出にくいです。

▼ジャパンディスタイルについて詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
高さを活かした脚付きソファ

ソファは脚付きタイプの商品が目立ちました。存在感のある大型家具も、足元に空間をつくることで重厚感を抑えやすくなります。
マスタードカラーは、落ち着きと温もりを両立しているので木材にもあわせやすい色味です。クッションもイエローやブラウンで統一し、まとまりを出しています。

脚付きのソファは掃除がしやすいのも魅力のポイント。ベースのソファフレームにクッション性の高い座面を置き、二重構造のようなデザインもスタイリッシュさを際立たせています。
天然木を活かしたダイニングテーブル

北欧の天然木は淡い色味をしているケースもあります。縦長のダイニングテーブルには、三脚の一人掛けチェアとベンチを組み合わせているのがポイント。ファブリックは組み合わせずに木材本来の質感を大切にしています。

天板の触り心地は滑らかで、ダイニングエリアを明るく彩ってくれるのも魅力。ダイニングテーブルとして置くだけで、食卓が明るくなるのもポイントです。
大理石とブラック木材で北欧モダンに

2025年の北欧家具は、スタイリッシュさとモダンな雰囲気を取り入れている傾向があります。大理石のテーブルにブラックカラーのチェアは、北欧モダンを思わせるインテリアコーディネートです。

素材本来のデザインを活かす傾向にある北欧家具にモダンな要素を取り入れると、性別を問わない雰囲気に仕上げられるのがポイント。控えめな色味の大理石であれば日本の家具にもあわせやすいでしょう。
ブラックカラーのチェアもよく見ると木材を使用しています。自然な木の色味よりも落ち着いた雰囲気を与えやすいです。
曲線が美しい丸テーブル

北欧家具は、丸みをうまく取り入れているのも2025年の注目ポイントです。丸いダイニングテーブルに、背もたれと肘置きが一直線になったチェアを組み合わせることで柔らかい印象を与えます。

背もたれは、背中がフィットしやすいような工夫が施されているのもポイント。見た目だけでなく、使用感にもこだわっているのが2025年の北欧家具です。
色と素材をあわせて統一感を出す

北欧らしい温もりを感じさせるファブリック素材のソファは、ラグもホワイトでまとめています。異なるデザインのソファを置いても、素材を統一していればインテリアコーディネートもしやすいです。
ローテーブルはガラスを使った低い仕様。高さがあるソファを組み合わせてもテーブルの位置が低いと、全体的な重心を下げやすくなります。

一人掛けのソファはデザイン性を重視しているのも、2025年のストックホルム デザインウィークの特徴です。シンプルな家具にデザイン性の高い一人掛けソファを組み合わせるだけで、空間にこだわりをプラスできます。
▼ストックホルム国際家具見本市2025のトレンドについて詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
まとめ
本記事では、ストックホルム デザインウィークの様子をメインに紹介しました。注目のインテリアデザインは、日本の家具になじみやすい特徴があります。
RASIK LIFEでは、今後も海外のインテリアトレンドを発信予定。家具選びやインテリアコーディネートの参考にもなるので、ぜひチェックしてみてくださいね。