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3days of design 2026現地取材!北欧インテリアの注目ブランド&特設会場レポ

3days of design 2026現地取材!北欧インテリアの注目ブランド&特設会場レポ
2026年9月1日

2026年6月に開催された、コペンハーゲンのデザインイベント「3days of design(スリー・デイズ・オブ・デザイン)」を現地取材してきました。

「3days of design」は、コペンハーゲンの街全体が巨大なギャラリーへと姿を変えるデザインの祭典。歴史あるショールームから普段非公開の建物まで、街中で最新インテリアが発表されます。 今回の現地取材では、北欧の心地よい暮らし「ヒュッゲ」の進化とともに、日本の住まいにもすぐ取り入れたくなる注目の最新トレンドを数多く発見してきました。

本記事では、編集部が現地で実際に足を運んだ「エリア別の注目主要ブランド10選」と、「非日常の空間体験が味わえる注目の特設会場3選」をお届けします。

北欧インテリアが好きな人はもちろん、これからの部屋づくりのヒントを探している人も、ぜひ現地を旅する気分で楽しんでみてくださいね。

目次


監修者
『RASIK LIFE』編集長
林 裕太

金融メディア編集長を経て『RASIK LIFE』編集長に就任。6歳の娘と妻、猫3匹と暮らす。一人暮らしの部屋作りで悩んだことをきっかけにインテリアに興味を持ち、現在は子育てやペットとの暮らしでも快適な家づくりを研究。自社で企画・生産・販売まで行う特徴を活かした記事制作で「失敗しない家具選び」をサポートします。フォロワー数100万人超えのRASIK公式インスタグラムでは商品・レイアウトも公開。保有資格は睡眠検定3級

編集部が現地で実感した2026年北欧インテリアの傾向

3days of designで見つけた編集部いちおしのブランドを紹介する前に、今回のイベントで目立った2026年北欧インテリアの傾向からみていきましょう。

  • 組み合わせが自由な「モジュールソファ」
  • 北欧ナチュラルにとどまらない「異素材MIX」

①組み合わせが自由な「モジュールソファ」

モジュールソファの画像

今回のイベントで目立ったのが、Carl Hansen & SønやMUUTO、&Traditionなどの主要ブランドで見られた「モジュールソファ」。北欧を含むヨーロッパでは、連結した幅の広いソファが多い印象でしたが、ソファの幅を変えられたり一部をテーブルに差し替えられたりと、多機能な家具が注目されているようです。

モジュールソファの実演の画像

ブランドによっては、実際につけ外しや使い方のパターンも説明してくれました。ひとつの使い方に縛られず、暮らしの変化にあわせてレイアウトを変えていく柔軟さは、間取りが狭めな日本の住まいづくりにも役立つかもしれません。

実はRASIKでも、組み合わせが自由なモジュールソファがあります。脚にはスチール素材を使った異素材ミックスの商品なので、トレンド感を出しやすいのでおすすめです。


② 北欧ナチュラルにとどまらない「異素材MIX」

異素材を掛け合わせた家具の画像

素材においては、北欧ナチュラルの素朴な印象を変える「質感の掛け合わせ(異素材MIX)」に目が留まりました。北欧ナチュラルを象徴する木やファブリックなどの「温かみのある手触りの素材」に、大理石やガラス、ステンレスなどの「硬質でラグジュアリーな素材」を組み合わせるコーディネートです。

異素材を掛け合わせた家具の画像

たとえば、MUUTOやferm LIVINGの展示では、柔らかなファブリックソファに重厚な大理石のローテーブルを置いたり、木製のシンプルなチェアに全面ガラスのテーブルを合わせたりすることで、空間にメリハリと奥行きを生み出していました。

異なる素材同士が互いの魅力を引き立て合い、洗練された居心地のよさを演出する手法は、トレンド感を出す際にぜひ参考にしたい空間テクニックです。


【2026年版】編集部が現地で注目したブランド10選
コペンハーゲン全体がデザインの熱気に包まれる「3days of design」。会場は街のあちこちに点在しているため、エリアごとの特徴を押さえて巡るのがポイントです。
今回は、編集部が現地で実際に足を運び、とくに感動や新しい発見があった注目の10ブランドを「Rosengård / Kongens Nytorv」「Holmen / Christianshavn」「Nordhavn」 の3エリアに分けて詳しくご紹介します!

ローセンゴード(Rosengård) / コンゲンス・ニュートー (Kongens Nytorv)

RosengårdエリアやKongens Nytorvエリアの画像

コペンハーゲンの中心部に位置する「Rosengård」や「Kongens Nytorv」は、歴史的な街並みとおしゃれなショップが立ち並ぶメインエリア。徒歩で気軽に回れる範囲に、伝統ある老舗メーカーから現代的で洗練された人気ブランドまでがそろっています。北欧デザインの「いま」と「歴史」を一度に体感でき、取材の起点となるエリアです 。

1. MUUTO(ムート)|やわらかな曲線と淡色カラーでつくる北欧空間

MUUTOの入口の画像

コペンハーゲンの賑やかなショッピング街にショールームを構える「MUUTO」。スカンジナビアンデザインの伝統を継承しながら、新しい視点を取り入れ続けるブランドです。

MUUTOの家具の画像

ショールームに足を踏み入れると、MUUTOならではの淡く優しいカラーの家具が並んでいました。全体的に角を削ぎ落としたやわらかな丸みのあるフォルムが多く、主張しすぎない洗練されたデザインは、日本の住宅やコンパクトなリビングにも自然と馴染みそうな印象です。

MUUTOの家具の画像

空間内には、曲線を描くオリーブグリーンのモジュールソファや、ペールブルーのファブリックに無垢材の温もりをあわせたリビングセット、提灯や雲を思わせる照明が美しく調和。同系色で統一しながらも質感の異なる素材を重ねるスタイリングは、北欧らしいあたたかみのある部屋づくりの手本になります。

MUUTOの新作の画像

なかでも編集部の目を惹きつけたのが、今年発表された新作アイテムです。一見するとシンプルでモダンなアルミ製スツールですが、サイドから覗き込むとパイプの断面が綺麗な「ハート型」に成形されており、MUUTOらしい愛らしいキュートさと高い金属加工技術が融合していました。

MUUTOの新作の画像

また、美しいアーチを描く大型のフロアランプは、手元や用途にあわせてシェードの位置を上下に調整できる可動式の設計になっており、デザイン美だけでなく暮らしに寄り添う実用性の高さも感じられます。

MUUTOの家具のスケッチの画像

さらに壁面や棚には、プロダクトが完成するまでの手描きのアイディアスケッチや試作のミニチュアモデルがずらりと展示されており、一つの家具が生まれるまでの緻密な思考のプロセスを垣間見ることができました。見た目の美しさや機能性はもちろんのこと、愛着を持って使い続けたくなる家具やインテリアがそろう展示でした。

2. &Tradition(アンド・トラディション) |時代を超えて愛される、 タイムレスなインテリア

&Traditionの内装の画像

スカンジナビアンの伝統と現代デザインを融合させる「&Tradition」。ショールームは終始、世界中から訪れた大勢の来場者で溢れかえり、ブランドの人気の高さを肌で実感する空間でした。

フラワーポットの画像

会場内で目立ったのが、ミッドセンチュリーの巨匠ヴァーナー・パントンが手掛けた名作照明「Flowerpot(フラワーポット)」の展示エリアです。黒いウッドパネルにアートピースのようにディスプレイされたペンダントライトやポータブルランプたちが、美しい光を放っていました。

&Traditionの内装の画像

また、邸宅の各部屋を模した空間には、羽のように美しく広がる木製の肘掛けが特徴的なラウンジチェアや、ゆったりとした座り心地のベージュのモジュールソファを配置。足元には本を収納できる棚付きのローテーブルが組み合わされ、上質な暮らしを切り取ったようなスタイリングが印象的です。

&Traditionの内装の画像

2026年の&Traditionは、シックなネイビーやオリーブグリーン、柔らかなベージュといった落ち着いたカラーで統一されており、シンプルでありながら心が和む家具が多い様子。時代を超えて、世界中のインテリアファンを魅了し続けるブランドらしい落ち着きを感じました。

3. Carl Hansen & Søn(カール・ハンセン&サン) |110年以上の歴史が魅せる、職人技とデザインの進化

Carl Hansen & Sønの内装の画像

110年以上の歴史を誇る、デンマークを代表する老舗家具メーカー「Carl Hansen & Søn」。ショールームでは、単に家具を展示するだけでなく、北欧デザインの歴史と職人技の継承を体感できる空間が広がっていました。ここでは、日本人スタッフによる家具・インテリアごとの説明を受けられます。

Yチェアの画像

まず目に入ったのは、巨匠ハンス J. ウェグナーの代表作である「Yチェア」です。定番のペーパーコードではなく、上質なレザー座面で仕立てられたYチェアは、より洗練されたデザイン美を魅せていました。

Carl Hansen & Sønの新作の画像

また、今季はあぐらをかいて座れる低めのチェアや、和紙のような繊細なシェードのペーパーランプ、色味を活かしたモジュールソファなどを新作として展開

Carl Hansen & Sønのモジュールソファの画像

とくにモジュールソファは、落ち着きのある色味とシンプルなデザイン性が印象的で、日本へも積極的に打ち出していくとのこと。モジュールソファはほかのブランドでも見受けられたため、今季のトレンドともいえるでしょう。

Carl Hansen & Sønの展示品の画像

別のスペースには、レザー座面を制作する際に出た余り革で作られた上品なポーチが展示されていました。貴重な天然素材を余すことなく使い切る、老舗ブランドならではの無駄をなくすサステナブルな思想が伺えます。

過去のYチェアの画像

さらに壁には、制作に没頭する若かりし頃のウェグナーの写真を展示。中央の長いダイニングテーブルを囲むように、ウェグナーや彼を支えた弟子たち、同時代を駆け抜けたデザイナーたちの歴代の名作チェアが集結しています。ショールームを回るだけで北欧家具の深い歴史が紐解かれていくような贅沢な空間構成に、インテリアに携わる人間として胸が高鳴りました。

4. TEKLA(テクラ) |歴史的宮殿に広がる、秘密基地のような憧れの睡眠空間

TEKLAの会場の画像

コペンハーゲン発の人気のホームテキスタイルブランド「TEKLA」。会場となったのは、コペンハーゲン中心部に位置する元宮殿の歴史的展示空間「Charlottenborg(シャルロッテンボー宮殿)」です。高い格天井と壁一面の美しいフリーズ彫刻に包まれた重厚なホールで、特別展『The Heart of Living』が開催されていました。

TEKLAの囲い付きのベッドの画像

広大な空間に配置されたのは、大きな木製の「箱」。19世紀までスウェーデンなどで実際に使われていた囲い付きのベッド「cabin bed(キャビン・ベッド)」を現代的に再解釈した展示インスタレーションとのことです。木の扉をそっと開けてなかを覗き込む体験は、どこか童心をくすぐられる秘密基地のようなワクワク感にあふれていました。

TEKLAのテキスタイルの画像

キャビンベッドの扉やベッド内部を美しく彩っていたのが、今回の展示の主役である「パッチワークキルト」とTEKLAの最新寝具コレクションです。

スウェーデン伝統の「ログキャビン」パターンを取り入れ、TEKLAのアーカイブカラーや繊細な刺繍(ブローダリー・アングレーズ)を組み合わせて仕立てられたテキスタイルたち。ヴィンテージのチェストの上に丁寧に重ねられたキルトの質感や色のグラデーションからも、手仕事のぬくもりと洗練された色彩美が伝わってきます。

TEKLAの会場の画像

歴史ある宮殿の建築美や、北欧の伝統的なキャビンベッド、TEKLAならではの現代的でスタイリッシュなテキスタイルが融合した空間。「自分だけの心地よい睡眠空間を作りたい」という憧れが膨らむような展示でした。

5. House of Finn Juhl(ハウス・オブ・フィン・ユール) |芸術的な名作家具×ファッションとの融合

House of Finn Juhlの会場の画像

デンマーク近代デザインの巨匠フィン・ユールの美学を今に受け継ぐ「House of Finn Juhl」。今回のイベントでは、アートの要素を取り入れた家具が並んでいました。

会場となったショールームは、建築スタジオMentze Ottensteinが空間演出を手掛けた『The Deviation is in the Detail』展。木製格子スクリーンやレンガの展示台で陰影を生み出し、まるで現代美術館のギャラリーのような空間です。

House of Finn Juhlのチーフテンチェアやペリカンチェアの画像

なかでも存在感を放っていたのは、「彫刻家」と称されたフィン・ユールの代表作である「チーフテンチェア」や「ペリカンチェア」です。曲線の美しいフレームと上質なレザーや温かみのあるボア生地が組み合わされ、アート作品のような造形美が際立っていました。

House of Finn JuhlのSea New Yorkとのコラボレーション家具の画像

そして注目となったのが、ニューヨークのファッションブランド「Sea New York(シー ニューヨーク)」とのコラボレーション家具です。日本の寺院建築から着想を得て作られた名作「Japan Series」などの家具に、小花柄を刺繍。パープルやミントグリーン、ネイビー地に繊細な刺繍が施されたファブリックは、ファッション性も感じられました。

House of Finn Juhlの家具の画像

品格を守りながらも、異ジャンルのファッションやテキスタイル表現を取り入れることで、革新性が伺える展示でした。

ホルメン(Holmen) / クリスチャンハウン(Christianshavn)

ホルメン(Holmen) / クリスチャンハウン(Christianshavn)エリアの画像

運河が流れる水辺のエリア「Holmen(ホルメン)」「Christianshavn(クリスチャンハウン)」。ホルメンはかつて海軍の拠点や造船所として使われており、旧倉庫などの歴史的建造物を生かしたロケーションが魅力的で、天井が高く広大なショールームが多く集まっています。港町ならではの開放感と、広さを生かしたダイナミックな空間演出が見どころです。

6. Louis Poulsen(ルイスポールセン) |光をデザインする、カラフルな名作照明

Louis Poulsenの照明の画像

注目デザイン拠点が集まる湾岸エリア(ホルメン地区)に特設会場を構えた、デンマーク照明の最高峰「Louis Poulsen」。歴史的な木造梁が残る会場内に入ると、名作「PH アーティチョーク」が頭上で幻想的な光を放っています。

Louis Poulsenの照明の画像

ビルヘルム・ラウリッツェンのクラシカルな照明や、ジグザグラックにディスプレイされたポータブルランプ「パンテラ」など、さまざまな照明を多角的に体感できるよう空間のいたるところに名作が展示されていました。

Louis Poulsenの新作照明の画像

2026年注目の展示は、「NEW COLOURS LAST PHOREVER」コレクション。「PH 3/2 テーブルランプ」をはじめとする照明は、深みのあるレッドや温かみのあるイエロー、落ち着いたグリーンなど、カラフルでありながらも上品なカラー展開です。

照明は、インテリアの一部としてデザインや色にこだわりやすいので、部屋のワンポイント・差し色としてカラフルなものを取り入れるのもよさそうだと思わせてくれるデザインが揃っていました。

Louis Poulsenの会場の画像

また、会場内の一角では、デザイナーや建築家を招いたトークショーを開催。熱心に耳を傾ける来場者で満席です。2026年は、巨匠ポール・ヘニングセンが光の拡散理論に基づいた名作「PH 3枚シェードシステム」を生み出してから100年目にあたるため、新作紹介とあわせてLouis Poulsenの歴史を振り返る一幕も。

Louis Poulsenの外のエリアの画像

デザイナーが語った、「照明は単に部屋を明るく照らすだけでなく、光そのものをデザインする」という話には、発見がありつつも納得感があり、思わず家の照明を見直したいなと思ってしまう時間でした。

7. ferm LIVING(ファーム・リビング) |日常に調和する、心地よいヒュッゲ空間

ferm LIVINGの内装の画像

デンマークを代表する人気のライフスタイルブランド「ferm LIVING」。歴史的建造物「Kuglegården(クーグルゴーデン)」に構えるショールームは、住まい全体の心地よさを提案するような温かみあふれる空間となっていました。

ferm LIVINGの家具の画像

古い木造の梁や石壁の佇まいが残る1階には、ferm LIVINGらしいオーガニックで落ち着きのある空間が広がります。ストライプ柄の柔らかな曲線美が際立つソファセットをはじめ、和紙のような優しげな光を届ける巨大なペンダントライト、深緑のタイルトップが美しいダイニングセットなどを展示。異なる素材を調和させたコーディネートが、北欧らしい日常の居心地のよさ(ヒュッゲ)を感じさせてくれるようです。

ferm LIVINGの特設会場の画像

そして、2026年にブランド創立20周年の節目を迎えたferm LIVINGの注目展示が、2階で開催された特別展『Form of Life』です。

広大な展示スペースで目を奪われたのは、中央の大きな台座の上にずらりと並べられた白いミニチュア模型たち。ブランド誕生からの20年間に生み出してきた歴代の名作家具やインテリア小物の造形美をミニチュアで表現した、20周年の歴史を辿る回顧展示です。

ferm LIVINGの家具の画像

周囲には、アイコニックな洋ナシやリンゴモチーフのラタンバスケットをはじめ、愛らしいキッズ用チェア「Little Architect」、洗練されたフラワーベースや照明などがディスプレイされており、子どもから大人まで暮らしに寄り添うプロダクトの温もりが伝わってきます。

ferm LIVINGの家具の画像

日常生活を優しく豊かに彩り続けてきた20年の歩みと、妥協のないデザインを展開するferm LIVINGらしい展示でした。

8. HAY(ヘイ) |機能美とポップな色彩が彩る、遊び心あふれるインテリア

HAYの展示会場の入口の画像

2002年にコペンハーゲンで誕生し、ポップな色彩と実用的で洗練されたデザインで世界中を魅了する「HAY」。日本でも人気が高く、コペンハーゲンの3days of designに参加するなら外せないブランドです。運河沿いの美しいレンガ造りの会場(Overgaden 17)で開催されました。

HAYの新作折りたたみ椅子の画像

今回の展示で注目の的となっていたのは、アイスランド出身のデザイナー、グドムンドゥル・ルドヴィクが手掛けた新作の「折りたたみ椅子(フォールディングチェア)」です。会場の壁面には畳んだ状態の椅子がアートパネルのように吊り下げられ、その下には様々なカラーが整然とスタッキング(重ね置き)されてディスプレイされていました。

折りたたんで壁に掛けたり収納したりしたときの「適度なスリムさと佇まいの美しさ」は、機能美を追求するHAYならではの仕上がりでしょう。

HAYの家具の画像

また、白い階段状のステージには、モスグリーンやシックなパープル、ペールブルーといった絶妙なニュアンスカラーのチェアコレクションをずらりと展示。デジタルスクリーンと実物の家具がミックスされたリビングゾーンでは、深みのあるテラコッタやオリーブグリーンのボリューム感のあるソファが存在感を放っていました。

HAYの家具の画像

さらに黒いフレームが空間を引き締める和紙調のデスクランプや、流れるようなクロームパイプの曲線が美しいフロアライト、縁に波のようなスカラップ装飾が施された可愛らしいホワイトワゴンなど、細部にまでHAYらしい遊び心が散りばめられています。

HAYのインテリアの画像

機能的でありながら無駄がなく、どこか愛らしくてポップ。洗練されたデザインを日常へ落とし込むHAYのセンスと、暮らしを楽しむためのインスピレーションが詰まった見ごたえのある展示でした。

ノードハウン(Nordhavn)

ノードハウン(Nordhavn) の画像

コペンハーゲン北部に位置する、最先端のサステナブルな臨海再開発地区「Nordhavn(ノードハウン)」。インダストリアルな旧倉庫をモダンに改装した施設が集まり、洗練されたデザイン拠点として注目を集めています。ホテルやカフェを併設した体験型のショップも多く、最先端のライフスタイルに触れられるエリアです。

9. Audo Copenhagen(オドー・コペンハーゲン) |ホテルの客室で体感する、洗練された北欧ヒュッゲ

Audo Copenhagenの特設会場の画像

ベイエリアのノードハウン地区に拠点を置く「Audo Copenhagen」。ショールームに、カフェ、ショップ、ブティックホテルが一体となった複合施設「Audo House」は、イベント期間中も注目を集めていました。

Audo Copenhagenの家具の画像

特設スペースで展開されていたのは、世界的に活躍するデザインスタジオ「Norm Architects」らとコラボレーションした注目の特別展『QUIET GRANDEUR(静かなる気品)』です。北欧の古典主義を現代的に再解釈した空間には、深みのあるシックなボルドーカラーの木製フレームに、ナチュラルなペーパーコードを編み込んだダイニングチェアが印象的に配置されていました。

Audo Copenhagenの家具の画像

リビングゾーンには、低い座面でゆったりと寛げるニュアンスカラーのソファや、起毛ファブリック(ボア・ブークレ調)の豊かな質感に包まれたアームソファを配置。シックなダークウッドのスクリーン(屏風)や、無機質なステンレススチールの円形ローテーブル、繊細な陶器のベースなど、質感の異なる素材と落ち着いたアースカラーが見事なコントラストを描き出しています。

Audo Copenhagenの家具の画像

さらに今回は、普段宿泊客しか立ち入れないホテルの客室エリアも特別公開。屋根裏(アティック)ならではのクラシカルな木製の梁や傾斜天井が印象的な空間が広がっています。

Audo Copenhagenの家具の画像

一室では、1936年に誕生した巨匠フレミング・ラッセンの名作アームチェア『The Tired Man』の誕生90周年を祝う特別展示も開催されていました。

Audo Copenhagenのシアタールームの画像

館内では、深みのあるボルドーカラーに包まれたムーディーなシアタールームや、レコードプレイヤーを併設したバースペースなどの贅沢な演出も。Audo Copenhagenの家具に包まれた空間は、ヒュッゲを超えた、特別な非日常へと誘う没入感にあふれています。

Audo Copenhagenのバーの画像

暮らし・宿泊・エンターテインメントがシームレスに融合した、Audo Copenhagenらしい美学を堪能できる空間でした。

10. GUBI(グビ) |自然素材×ラグジュアリーが魅せる、上品な異素材MIX

GUBIの家具の画像

2,000平米を超える広大なショールームを構える「GUBI」。スカンジナビアンなデザイン性とラグジュアリーのバランスがよく、世界中のインテリアファンを魅了するブランドです。

GUBIの家具の画像

『GUBI SCENES』をテーマにした館内は、映画のワンシーンを覗き込んでいるかのような物語性にあふれていました。

GUBIの家具の画像

ホールを巡るなかでとくに目を奪われたのが、ミラノサローネ2026でも特徴的だった 「異素材の掛け合わせ」です。ホワイトカラーのファブリックソファは土台が一枚板のようなスクエア型の木材、隣には波打つ曲線が美しいラタン製ロングチェアを配置。

また、シックなグレーに繊細なラタン(籐)で編み込まれたソファも、自然素材の温かみを残しながら、 洗練された高級感のあるデザインを上品にまとめていました。

GUBIの家具の画像

別のエリアでは、革ベルトで吊るす鏡「Adnet Mirror」のもとに、一枚革を折りたたんだような漆黒のラウンジチェアと真鍮フロアランプをスタイリング。ラタン、真鍮、大理石、ガラスといった多様な素材を重ねる部屋づくりは、今年注目したいインテリアトレンドかもしれません。

GUBIの家具の画像

単なる北欧ナチュラルにとどまらない、大人のための洗練された住まいづくりのインスピレーションが凝縮された見ごたえある展示でした。

常設ショールームだけじゃない!編集部注目の「特設会場・企画展」3選

ブランドの常設ショールーム巡りに加え、イベント期間中しか足を踏み入れられない特別なロケーションや、期間限定のパビリオンで開かれる企画展も「3days of design」の醍醐味です。

2026年は、普段非公開の歴史的建築から新進気鋭のクリエイターが集うプラットフォームまで、現地でも話題を呼んだ特設会場が目立ちました。そのなかでも、編集部が感動したおすすめの3スポットを紹介します。

1. Embassy of France(フランス大使館)

トット宮殿の内装の画像

コペンハーゲン中心部のコンゲンス・ニュートー広場に面し、普段は非公開の歴史的建築「トット宮殿(Thott Palace)」を舞台にした特別展示。ヨーロッパらしい格式高さと現代デザインの感性が融合した、2026年のイベントでも話題スポットでした。

トット宮殿に飾られたインスタレーションの画像

重厚な階段や豪華なクリスタルシャンデリア、壁一面を飾る巨大なタペストリーや古典絵画といった宮殿の美空間に展示されたのは、「鏡面(ミラー)」を大胆に使ったインスタレーションです。

トット宮殿に飾られたインスタレーションの画像

床やテーブルに敷き詰められた反射素材が、シャンデリアの光や格式ある天井装飾を美しく映し出し、空間全体に不思議な奥行きと幻想的な浮遊感を与えていました。

トット宮殿に飾られたインスタレーションの画像

歴史的な室内には、温かみのある白のブークレ生地をまとったアームチェアや、グラフィカルなチェック柄のテキスタイル、立体的な折り紙のような金属スツールなどが配置され、新旧のコントラストを演出。深みのある赤紫(マゼンタ)の個性的なラグや、グラフィカルに配置されたドライフラワーのスタイリングなど、細部に至るまでフレンチエレガンスと現代アートの鋭い感性が光っていました。

2. Iittala(イッタラ)特設会場

イッタラ特設会場の画像

ウォーターフロントの広場に現れたシルバーの大型パビリオン。名作「アアルトベース(花瓶)」の曲線をそのまま建築サイズへ広げたような、インパクト抜群の特設空間です。

イッタラのグラスの画像

内部に飾られていたのは、パビリオンと同じく「アアルトベース」たち。 壁の専用スタンドは、よく見ると台座の形自体もアアルトベースの波型になっており、その上に色鮮やかなベースやグラスが並びます。台座の下からライトが灯されることで、神秘的なブルーやオーロラのように輝く偏光カラーが内側から発光するように浮かび上がり、息をのむ美しさでした。

イッタラ特設会場の内装の画像

天窓からの自然光と照明が重なることで、ガラスの厚みや美しい曲線がより一層際立ちます。「光・色彩・空間」がひとつになった、イッタラの高い技術と世界観に引き込まれる展示でした。
3. Other Circle(アザー・サークル)

Other Circleの会場内の画像

新進気鋭の独立系デザイナーや実験的なデザインスタジオが集結するプラットフォーム「Other Circle(アザー・サークル)」。枠にとらわれない個人のクリエイターたちが集い、未来のデザインの芽を感じさせる展示空間となっていました。

Other Circleの会場に飾られた展示品の画像

自然光が降り注ぐ真っ白なギャラリーには、緻密な組み合わせで美しくスタッキングできる木製スツールや、曲線の美しいオーガニックなガラスアートなど、クラフトマンシップ溢れる作品が並びます。

Other Circleの会場に飾られた展示品の画像

なかでも目立ったのが、アクリルやガラスのシースルー構造で仕立てられた「スケルトン(透明)なレコードプレーヤー」やオーディオ機器の展示。本来はノスタルジックでレトロな存在であるレコードを、シースルーの軽やかな質感で現代的にアップデートするアプローチはとても新鮮で魅力的でした。

春のミラノサローネでもサムスン(Samsung)が見せたレトロとテックの融合と同様に、「アナログな道具を最新の意匠で現代インテリアへ昇華させる」スタイルは、今季のグローバルトレンドといえそうです。

Other Circleの会場の画像

ブランドとは一味違う個人の情熱と先鋭的なセンスが光る、見ごたえある特別会場でした。

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コペンハーゲンで見つけた日本の住まいにも取り入れやすい3つのポイント

最後に、コペンハーゲンで見つけた日本の住まいにも取り入れやすい家具を3つ紹介します。北欧らしい部屋づくりをしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

①視線が抜けて部屋が広く見える「ロースタイル(低めの家具)」

3Days of Design 2026の展示されたロースタイルの家具の画像

日本の住まいに取り入れやすいコーディネートは、今回の現地ショールームでも印象的だった「ロースタイル」の組み合わせです。

座面や背もたれが低いローソファに、床に近い高さのローテーブル(センターテーブル)を合わせることで、家具全体の重心を低く抑え、空間の上半分に「余白」が生まれます。

3Days of Design 2026の展示されたロースタイルの家具の画像

視線が部屋の奥や窓の外までスッと抜けるため、大型の家具を置いても圧迫感がなく、空間全体がひと回り広く感じられるのが魅力です。
天井高に制限がある日本の住宅やコンパクトなリビングでも、「高さを低く揃える」テクニックは取り入れやすいです。低めのローソファやローテーブルを取り入れるだけで、開放感のある部屋づくりができます。


②「ころんと丸い一人掛けソファ」を空間の主役・アクセントに

3Days of Design 2026の展示された一人掛けソファの画像

会場を巡るなかで、編集部が注目したのがころんとした丸いフォルムが愛らしい「一人掛けソファ(ラウンジチェア)」です。

直線的な大型家具やシンプルな空間のなかで、アートピースやオブジェのようにポンとひとつ置くスタイルが数多く見られました。角を落としたまあるいシルエットは、見た目の愛らしさだけでなく、どこから見ても美しく、空間全体にふんわりとした柔らかさと温もりを加えてくれます。

3Days of Design 2026の展示された一人掛けソファの画像

柔らかなベージュや深みのあるオリーブグリーン、もこもことしたブークレ生地などのファブリック素材を使った一人掛けソファは、部屋の隅や窓際にサイドテーブルと並べるだけで、特別なパーソナルスペースをつくれます。

大型の家具を買い替えるのは難しくても、「お気に入りのデザインを一人掛けで一脚だけ取り入れる」というテクニックは、日本の住まいでも真似しやすいでしょう。


③温かみのある光で空間を包む「和紙風のペンダントライト」

3Days of Design 2026の展示された和紙風のペンダントライトの画像

各ショールームで目立った、和紙やファブリック素材で作られた大ぶりのペンダントライトも日本の住まいに取り入れやすいです。

提灯のような丸いフォルムやモダンなシェードから漏れる光は、空間全体を優しく包み込んでくれます。灯りをつける夜はもちろん、電気をつけていない日中もオブジェのようにインテリアのアクセントに。

3Days of Design 2026の展示された和紙風のペンダントライトの画像

和紙の持つ優しい質感は、日本の木製家具や暮らしの空間とも相性がよいです。少し大きめのサイズを選んでも、軽やかな素材感のおかげで部屋に圧迫感が出にくいでしょう。ダイニングやリビングの中央にひとつ吊るすだけで、北欧らしい温かみのある洗練された空間に変えられます。

まとめ

本記事では、3days of design 2026のエリア別注目ブランドや、話題の特設会場の現地レポートをお届けしました。
常設ショールームから普段非公開の歴史的建築、水辺のパビリオンまで、コペンハーゲンの街全体を巡りながら体感したデザインの熱気は、これからの部屋づくりのインスピレーションにあふれる体験となりました。

今後もRASIK LIFEでは、世界中の最新インテリア情報や空間づくりのヒントを、独自の視点でお届けしていきます。ぜひ次回の記事もチェックしてみてください!