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【現地レポ】コペンハーゲン「3days of design 2026」|北欧を巡り見つけた注目デザインと回り方のコツ

【現地レポ】コペンハーゲン「3days of design 2026」|北欧を巡り見つけた注目デザインと回り方のコツ
2026年9月1日

毎年6月にデンマークの首都のコペンハーゲンでおこなわれる北欧最大の家具の祭典 「3days of design(スリー・デイズ・オブ・デザイン)」。2026年は6月10日(水)〜12日(金)の3日間で開催され、来客者数は12万人を超えました。

そんな北欧を代表するイベントを、RASIK LIFE編集部が現地で最新のインテリアデザインを取材してきました。

本記事では、「3days of design 2026」を実際に巡って感じたイベントの魅力や見どころ、会場の雰囲気、そして効率よく回るためのコツを紹介します。インテリアのトレンドを知りたい人や北欧家具が好きな人はぜひ参考にしてみてください。

目次

監修者
『RASIK LIFE』編集長
林 裕太

金融メディア編集長を経て『RASIK LIFE』編集長に就任。6歳の娘と妻、猫3匹と暮らす。一人暮らしの部屋作りで悩んだことをきっかけにインテリアに興味を持ち、現在は子育てやペットとの暮らしでも快適な家づくりを研究。自社で企画・生産・販売まで行う特徴を活かした記事制作で「失敗しない家具選び」をサポートします。フォロワー数100万人超えのRASIK公式インスタグラムでは商品・レイアウトも公開。保有資格は睡眠検定3級

「3days of design(スリー・デイズ・オブ・デザイン)」とは?

白い風船が街中に飾られた「3days of design」 の画像

「3days of design(スリー・デイズ・オブ・デザイン)」は、2013年にデンマーク・コペンハーゲンでスタートした、北欧最大のデザインフェスティバルです。2026年で14回目と歴史は比較的新しいものの、現在では「ミラノサローネ」に次ぐ世界的な注目を集める一大インテリアイベントへと成長しています。

このイベントの魅力は、大きな展示場にブースが並ぶ従来の見本市と異なり、「コペンハーゲンの街全体」がそのまま会場になること

期間中は、人気ブランドのショールームやアトリエはもちろん、普段は立ち入れない歴史的建造物や古いギャラリーまでもが特別にオープン。美しいコペンハーゲンの街並みを散策しながら、宝探しのような感覚で最新のデザインやインテリアに触れることができます。
▼ミラノサローネ2026の様子について知りたい人はこちら

ミラノサローネ2026現地レポ|注目のインテリアから見どころ、2027年の日程まで網羅
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2026年のテーマは「Make This Moment Matter(この瞬間を大切に)」

2026年のテーマは「Make This Moment Matter(この瞬間を大切に)」。大量生産・大量消費の時代から、「より意味のある、長く愛せるデザイン(Less About More, More About Meaning)」へとシフトする姿勢が打ち出されました。

現地でも、単に家具を並べるだけでなく、サステナビリティ(環境への配慮)を意識した素材選びや、その空間で「どう過ごすか」という体験や感情にフォーカスした展示が多く見られました。

コペンハーゲンの街全体が会場!8つの分かれたエリア(地区)

3Days of Design 2026のエリアの画像

※引用:3days of design公式サイト

イベント期間中、コペンハーゲンの市内は8つの「デザイン・ディストリクト(エリア)」に分かれます。歴史的な街並みが残る中心部から、港湾地区をリノベーションしたモダンなエリアまで、地区ごとにまったく異なる表情を楽しめるのが魅力です。

コンゲンス・ニュートー (Kongens Nytorvエリア)
見どころ:北欧デザイン史を支えてきた老舗・巨匠ブランドから、世界中でポップな人気を誇るアイコンブランドまで集結するエリア。北欧デザインの王道と最前線を体感できます。
ブランド例:Carl Hansen & Søn(カール・ハンセン&サン) 、Frandsen(フランゼン)、Tekla(テクラ)など

ホルメン(Holmenエリア)
見どころ:トレンド感のあるデザインや、部屋のコーディネート提案を得意とするライフスタイル発信型のブランドが集まっています。
ブランド例:ferm LIVING(ファームリビング)、Louis Poulsen(ルイスポールセン)、BOLIA(ボリア) など

ノードハウン(Nordhavnエリア)
見どころ:ミニマリズムやサステナブルな素材使いを追求する、現代的なブランドが集結するエリア。北欧らしい無駄を削ぎ落とした美しさや、上質な空間づくりのトレンドが詰まっています。
ブランド例:Audo Copenhagen(オドー・コペンハーゲン)、GUBI(グビ)、Kvadrat(クヴァドラ) など

フレデリクススダーデン(Frederiksstadenエリア)
見どころ:伝統的な建築が連なるエリアで、クラフトマンシップやタイムレスなラグジュアリーを提案する老舗ブランドが集まります。
ブランド例:COR(コア)、New Works(ニュー ワークス) など

ローセンゴール(Rosengårdエリア)
見どころ:素材感を生かしたオーガニックなライフスタイルや、こだわりのインテリアプロダクトを発信するブランドが点在します。
ブランド例:&Tradition(アンドトラディション)、MUUTO(ムート)など

アイランド・ブリッゲ(Islands Bryggeエリア)
見どころ:サステナブルな素材開発や、次世代を担う若手クリエイターによる実験的なプロダクトが集まるエリア。未来的なデザインを体感できます。
ブランド例:Vipp(ヴィップ)、Ukurant(ウクラン) など

クリスチャンスハウン(Christianshavnエリア)
見どころ:ポップな色彩や遊び心あふれるデザイン、機能美を追求したライフスタイルブランドが集まるエリア。室内家具からアウトドアリビングまで、日常を彩る提案が楽しめます。
ブランド例:HAY(ヘイ)、Fatboy(ファットボーイ) など

カルチャー(Kulturエリア)
見どころ:デザインミュージアムやギャラリーを拠点に、インテリアとアートが交差する企画展や次世代デザイナーの実験的展示が楽しめます。
ブランド例:Designmuseum Danmark(デンマーク・デザイン・ミュージアム)企画展 など

【現地取材】街全体を巡って体感した、北欧デザインの最新空間

まずは、イベントの中心地であるRosengårdやKongens Nytorvエリアから取材をスタート。街を歩くと白い風船や旗が目に入り、コペンハーゲン全体がデザイン一色に包まれているお祭りムードを体験しました。

王道ショールームの賑わいと「現地ならでは」の体感

MUUTOのカフェの画像

20周年を迎えた「MUUTO」は、初日の朝から多くの人で賑わいました。特設カフェが設置され、コーヒー片手に家具を見たり触れたりとイベントを楽しむ人々の姿が印象的でした。

MUUTOエコバックの画像

また、20周年を記念した限定エコバッグの配布や、スタッフによる使い方の実演などイベントにかける熱量(力の入れよう)も伝わってきました。

Carl Hansen & SønやTEKLAの展示会場の様子の画像

さらに、「Carl Hansen & Søn」では常駐している日本人スタッフの方から直接解説を聞けたり「TEKLA」では元宮殿の重厚なホールで秘密基地のような囲い付きベッドを覗き込んだりと、どこも「見る」だけでなく楽しむ仕掛けにあふれていました。

偶然の出会いも!街歩きで見つけた注目のスポット&癒やしのインテリア

「3days of design」のもう一つの魅力は、目的地へ向かう道中で思わぬ素敵な展示にふらっと出会えること。

水上に浮かぶ船の上でポップなFatboyの画像

運河沿いを歩いていると、水上に浮かぶ船の上でポップな展示を行っていたのが「Fatboy(ファットボーイ)」です。

Fatboyのインテリアの画像

船上のデッキや船内には、カラフルでふかふかなソファやクッションや、ミッフィーのポータブルランプなどポップなインテリアがズラり。心地よい潮風を感じながらリラックスできる、港町コペンハーゲンならではの開放的な演出に思わず心が踊りました。

立ち寄ったギャラリーのムーミンインテリアの画像

さらに、立ち寄ったギャラリーでは、北欧らしいムーミンの生地を使った「RYTSOLA」のインテリアを発見。可憐なイラストが描かれたオットマンに思わず「かわいい!」と声を漏らしていると、気さくなスタッフが手にとってみせてくれるなど、心温まる交流もありました。

3Days of Design 2026の特設会場の画像

また、街角のショールームやアトリエで心惹かれたのが、日本の住まいにも馴染みそうな、温かみと洗練さが調和した北欧空間です。

3Days of Design 2026の特設会場の画像

天井から無数のペンダントライトが優しく降り注ぐ幻想的な空間や、無垢材の力強い表情を活かした大きなオープンシェルフ、革ベルトやペーパーコードを丁寧に編み込んだ美しいチェアたち。木のぬくもりを大切にしながら、柔らかな光と上質な素材を重ねるコーディネートは、日本の部屋づくりにも取り入れたくなるアイデアの宝庫でした。

メトロを乗り継ぎ、ベイエリア「ノードハウン」へ

主要エリアを満喫した後は、メトロでベイエリア「ノードハウン」へ移動します。

スイスの家具ブランド「Vitra(ヴィトラ)」の画像

スイスの家具ブランド「Vitra(ヴィトラ)」の特設展示では、色鮮やかな名作「パントンチェア」が並ぶアートのような空間がお出迎え。ミニチュアのチェアが作れたり、鏡面ディスプレイを使った近未来的な展示だったりと、遊び心あふれる仕掛けにワクワクさせられました。

日本のブランド「Time & Style(タイム・アンド・スタイル)」の画像

一方で、日本のブランド「Time & Style(タイム・アンド・スタイル)」は、全く異なる「静寂と和の美」を表現。

「Time & Style(タイム・アンド・スタイル)」の展示品の画像

フラットなソファや畳、和紙の照明でスタイリングされた空間は、「禅(Zen)」を思わせる落ち着いた空気感が広がり、日本の美意識が北欧でも評価されている様子に誇らしい気持ちになりました。

複合施設「Audo House」の画像

複合施設「Audo House」では、普段は宿泊客しか入れないホテルの客室エリアを特別公開。屋根裏の梁(はり)を活かした空間にシンプルなインテリアが配置され、北欧らしい「ヒュッゲ(Hygge)」なステイ空間を疑似体験できました。

広大なショールームを構える「GUBI(グビ)」の画像

また、広大なショールームを構える「GUBI(グビ)」で目を惹かれたのが、異素材ミックスです。ラタン(籐)のような自然素材に、深みのあるファブリックを合わせたコーディネートは、洗練された部屋づくりのヒントになりそうです。

華やかなショールームから街角の小さな出会いまで、コペンハーゲン全体でデザインの熱気に触れられるのが、3days of designの魅力だと実感しました。

家具・インテリア以外のイベントも多い「3days of design」

3days of designでは、ランニングイベントやブランチパーティーなど、家具・インテリア関連以外にもイベント期間中に多くの催し物がおこなわれていました。夜にはDJやカクテルパーティーなども開催。家具・インテリア関連のイベント以外には、足を運ぶことができませんでしたが、旅行がてらに3days of designに参加する場合は事前にイベントをチェックしておくのもおすすめです。

「A-N-D」の新作照明の画像

RASIK LIFE編集部は、照明で知られる「A-N-D」のオープニングパーティーに参加。会場内では、新作の照明がアート作品のように展示され、さまざまな形の照明が空間を彩っていました。

「A-N-D」のオープニングパーティーの画像

また、カクテルエリアでは多くの招待客が集まっており、各国から訪れたインテリアに携わる人たちとの交流の場にもなっていました。

FRAMAのイベントの画像

そのほかにも、ライフスタイルブランド「FRAMA(フラマ)」では、プレス限定枠のエキシビジョンやパーティーにも参加し、音楽や人が溢れる特別な時間を体感しました。 単に家具・インテリアを鑑賞するだけでなく、インテリアを通して人と人がつながり、心地よい時間(ヒュッゲ)が生まれる北欧デザインの魅力を、別の角度から楽しめた体験でした。

「3days of design」を効率よく巡る3つのコツ

巨大な展示会場で行われるミラノサローネに比べると、街自体は比較的コンパクトなコペンハーゲン。しかし、世界中から550以上のブランドが集結する「3days of design」は、たった3日間の会期中にすべての展示を回り切ることは難しいでしょう。

そのため、事前にしっかり計画を立てておくことが効率よく巡るコツです。今回現地を取材してみて「これはやっておいて良かった!」と感じた、おすすめの事前準備を3つ紹介します。

① 公式アプリをダウンロード&事前登録で「QRコード」をGET

3days of design App Storeの画像

※引用:3days of design App Store

イベントに参加するなら、まずは公式アプリ(3days of design)をスマホにダウンロードましょう。アプリ内で事前にユーザー情報を登録しておくと、「QRコード」が発行されます。各ショップやショールームに入場する際、このQRコードを提示して読み取ってもらう仕組みになっているため、現地での受付がスムーズになります。

② アプリで「行きたいブランド」の目星をつけておく

3days of design App Storeの画像

※引用:3days of design App Store

550以上ある参加ブランドを、街を歩いて探すのは時間切れのもとです。

アプリ内ではブランド検索やマップ表示ができるため、渡航前や移動中に「絶対に見ておきたいブランド」をお気に入り登録して目星をつけておくのがおすすめ。行きたいスポットをまとめておくと、効率よく見て回ることができます。

また、アプリではイベント情報も得られるので、誰でも参加可能なイベントをチェックできるのも魅力です。イベントによっては、参加枠が限られているケースもあるので、早めにチェックしておくのがよいでしょう。

③ 乗り放題の「72時間チケット」でメトロ・バスを活用

rejsebillet App Storeの画像

※引用:rejsebillet App Store

エリア間の移動は、公共交通機関を利用するのがよいでしょう。今回RASIK LIFE編集部では、メトロやバスの乗り降りが自由な「72時間券(City Pass Small)※」を購入して移動しました。イベントが3日間だったため、期間中の移動をカバーしてくれました。

3days of designはコペンハーゲン市内全土が会場となるので、徒歩だけでの移動が難しいです。エリアごとに回るのもよいですが、ブランドによっては時間帯ごとにさまざまなイベントを開催しているため、公共交通機関を利用していきたい場所に移動するのがよいでしょう。

※2026年8月現在の価格: 220 DKK(デンマーク・クローネ / 約4,800円前後)

まとめ

本記事では、3days of design2026の現地レポートをお届けしました。 RASIK LIFE編集部として初めて参加した今回の「3days of design」。巨大な見本市会場で行われるミラノサローネとは異なり、美しいコペンハーゲンの街並みを散策しながら空間そのものを味わうという、また違った視点で家具やインテリアと向き合うことができました。

なお、次回の「3days of design 2027」は2027年6月9日(水)〜11日(金)に開催予定。2026年と同様に6月第2週の開催となりますので、現地への渡航を検討されている人は、航空券や宿泊先の確保を早めに済ませておくのがおすすめです。

今後もRASIK LIFEでは、世界中の最新インテリア情報や空間づくりのヒントを、独自の視点でお届けしていきます。ぜひ次回の記事もチェックしてみてください!