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【ミラノサローネ2026】現地取材で見つけた、最新インテリアトレンドと部屋づくりのヒント

【ミラノサローネ2026】現地取材で見つけた、最新インテリアトレンドと部屋づくりのヒント
2026年8月27日

毎年、世界の最先端デザインが一堂に会するインテリアの国際見本市「ミラノサローネ」。RASIK LIFEでは、現地の熱気や空間ディスプレイのトレンドをこれまでにもレポートしてきました。

2026年の開催となった今回は、RASIKの家具づくりを担うデザイナーチームが現地を視察。本記事では、現地で見えてきたミラノサローネ2026の具体的な素材やカラーの最新トレンドを紐解きます。

デザイナーたちに聞いた2026年のインテリアトレンドを取り入れるコツもお届けするので、最新のインテリアデザインに触れたい人はもちろん、部屋のコーディネートの参考にしたいという人も、ぜひ最後までご覧ください。

目次


監修者
『RASIK LIFE』編集長
林 裕太

金融メディア編集長を経て『RASIK LIFE』編集長に就任。6歳の娘と妻、猫3匹と暮らす。一人暮らしの部屋作りで悩んだことをきっかけにインテリアに興味を持ち、現在は子育てやペットとの暮らしでも快適な家づくりを研究。自社で企画・生産・販売まで行う特徴を活かした記事制作で「失敗しない家具選び」をサポートします。フォロワー数100万人超えのRASIK公式インスタグラムでは商品・レイアウトも公開。保有資格は睡眠検定3級

10年前の定番から変化。環境が選ぶ「無機質な最新素材」

RASIKの視察チームが注目した無機質な素材家具の画像

2026年、RASIKの視察チームがまず注目したのが家具の「素材」の変化でした。例年、木やファブリックを使ったインテリアが多いなかで、今年のトレンドとして目立ったのが、ステンレスやアルミなどの金属系、フロストガラスやアイアン(鉄)などの無機質な素材です。

ヨーロッパでは「環境意識」や「アニマルフリー」の思想から、なるべく木材の伐採を減らし、動物性の素材を避ける傾向にあります。ミラノサローネの会場・街中で開催されたフォーリサローネのどちらでも、ステンレスのチェストやガラスのテーブルなど、インテリアにも環境を考慮する思想が反映されているかのように、無機質な素材を使ったインテリアが並んでいました。

オールガラスのテーブルを並べた画像

同行したベテランデザイナーも「10年前に来たときは木材やレザーが中心だったけど、今年は無機質素材が目立った」 といっていました。環境への高い意識が感じられるヨーロッパらしい発想が、インテリアにも取り入れられているのでしょう。

ミラノサローネ2026は、昨年や一昨年と比べてもレザー系のインテリアが少ない印象でした。毎年新たなインテリアを生み出し続けるには、環境への配慮として、サーキュラーエコノミーのような循環する仕組みも重要なのかもしれませんね。

冷たさを払拭。異素材ミックスが生むインテリアの温かみ

ファブリックと無機質な素材を組み合わせた椅子の画像

視察チームが「素材」と同時に変化を実感したのが、「組み合わせ」の巧みさでした。ステンレスや鉄といった無機質な素材は、取り入れすぎると空間に冷たさや無骨な印象を与えてしまいます。しかし、2026年の無機質なインテリアは、インダストリアルな雰囲気というよりも異なる素材をミックスさせて温かみを感じるインテリアが多く見受けられました。

無機質なテーブルとファブリックな椅子を組み合わせたの画像

デザイナーたちもミラノサローネの会場を回りながら、「ステンレス系の無機質な素材を、うまく愛嬌がある感じで使っている家具が目立っていた」と素材同士の絶妙な調和具合に注目。また「ひとつのアイテムのなかに別の素材をミックスするだけでなく、空間全体で素材の違う家具を組み合わせるなど、インテリア空間としての演出がしっかり施されている」と、デザインを分析していました 。

部分的に無機質素材を取り入れた家具の画像

ベースにクールな金属を使いながらも、温かみのある色味の板や質感のあるファブリックを組み合わせる「ミックススタイル」。2026年のインテリアトレンドは、地球環境への配慮だけでなく、洗練された色使いや意外性のある素材のレイヤードによって、家具・空間それぞれに「温かみ」や「愛嬌」を加えているのが印象的でした。


カラーと質感の対比。ボルドーと水色が織りなすコントラスト

ボルドーと水色を組み合わせた家具の画像

2026年のインテリアを鮮やかに彩るカラーとして、多くのブランドが主役に据えていたのが、深みのある「ボルドー系の赤」です。ベージュが入ったような赤から青みがかった赤まで、ニュアンスはブランドによってさまざまですが、濃い赤に「水色」を大胆に掛け合わせるスタイルが、2026年らしいインテリアトレンドとして注目を集めていました。

深い紫のようなボルドー系の赤色に水色を組み合わせは、数年前にファッション業界で見られ、時間差でインテリアの領域に降りてきているのかも」とデザイナーチームはいいます。

ボルドーと水色を組み合わせたベッドの画像

また、無機質素材のクールな印象に対比させるように、カラー家具でありながらあえて塗装の下から木目を活かして見せる手法が見られました。

ほかにも、韓国のカフェトレンドとも親和性の高い「丸みを帯びたステンレス家具」や、どこかポップな印象を与える「レジン(樹脂)系のインテリア」など、次なる新定番となりそうな微細なディテールへのこだわりも、来年以降のトレンドとして注目しておくとよいかもしれません。

固定観念を覆す。海外ブランドが解釈する「モダンな和」

和テイストにまとめた空間の画像

2026年のミラノサローネで視察チームが刺激を受けたのが、海外ブランドが表現する「和(モダンなJapandi)」の演出でした。空間のところどころに「もみじ」や「笹」が植え込まれ、オリエンタルかつ洗練された雰囲気が流れていましたが、とくに特徴的だったのは家具の取り入れ方です。

畳の上に脚の細いチェアを置く画像

日本の住宅の常識であれば、畳に跡が残ったり傷ついたりすることで避けてしまいがちな「畳のうえに細い鉄脚の椅子を置く」というスタイルを堂々と表現。「理屈ではなく、直感的に素敵だから置きたい」と思わせてくれる、デザイン本来の強い魅力が詰まっていました。

デザイナーたちも、「固定概念にとらわれていないところが、素直にかっこいいと思える」「RASIKでも、もう少しほかと違うものに挑戦してみてもいいかも」とインスピレーションを受けていたようです。

利便性や常識に縛られず、純粋にインテリア空間を楽しむことがインテリア本来の在り方なのかもしれませんね。現地の自由な空間づくりを通して、改めてインテリアの奥深さを実感しました。


日常に調和させる。日本の部屋に2026年のインテリアトレンドを取り入れるコツ

異色や異素材の組み合わせたコーディネートの画像

海外のダイナミックなスケール感は魅力的ですが、天井の高さや部屋の広さ、壁紙の色といった日本の住宅事情を考慮すると、そのまま落とし込むのは容易ではありません。しかし、制限がある日本の部屋だからこそ、大きな家具を一新せずとも、小さな小物の掛け合わせや工夫次第で、海外らしい洗練されたトレンド感を十分につくり出すことができます。

個性のある小物を並べた画像

実際に、視察中に現地のショップへ立ち寄った際にも、同行したデザイナーは「ディスプレイを見ても、家具は組み合わせ次第で空間の印象が変わる」と話していました。全面をトレンド一色に変えるのではなく、無機質なインテリアを小物として日常の風景にさりげなく点在させるだけでも、一歩先を行く洗練された雰囲気をつくり出すことが可能です。

日本の限られた空間を活かしながら、2026年の最先端トレンドを心地よく取り入れるためのコツを詳しく解説します。

①「無機質小物」をアクセントにする

無機質な小物でトレンド感を出した画像

2026年のインテリアトレンドを手軽に取り入れるなら、まずは小さな「無機質小物」をアクセントとして加えるのがおすすめです。 日本の住宅に大きなステンレスのキャビネットなどを置くと、素材の主張が強すぎて冷たい印象になる場合があります。また、大型家具の新調は、将来のトレンド移行や気分の変化で好みが変わった際、買い替えや処分に困るという一面も。

ベッド横に無機質な小物を置いた画像

今ある家具をベースに活かして色味のある金属製のフラワーベースや、ガラス・アルミ製といった小ぶりな卓上照明を配置すると、大きな家具を新調せずに今年らしい「無機質×温かみ」のミックススタイルを自宅で再現できます。

「素材やデザインなど今までやったことない組み合わせをしてみると、少し見え方が変わってトレンド感が出しやすくなるかもしれないです」と、デザイナーもいっていました。


②意外性のある「素材と色の組み合わせ」を試す

テーブルに小物を飾った画像

「木製家具には木製の小物を合わせる」「ファブリックには同じトーンの織物を合わせる」といった、定番ルールから一度離れてみることもポイントです。決まった範囲内の空間だからこそ、あえて異素材をレイヤード(重ね合わせ)したり、意外性のある色のコントラストを意識したりするディテールへのこだわりが、部屋のクオリティを高めてくれるでしょう。

たとえば、ナチュラルなソファに、クッションカバーを用いて今年注目のカラーである「深みのあるボルドー」と「柔らかな水色」を組み合わせると一気にトレンド感が増します。

クッションカバーでトレンド感を出した画像

クッションカバーであれば、一時的な流行でも取り入れやすいのでおすすめ。ほかに、コットンのラグにポップな印象を与えるレジン(樹脂)製のトレイや、丸みを帯びた小さなスチール家具を重ねてみるのもひとつです。

同質の素材だけでまとめがちなインテリアのなかに、「異素材・異色」をスパイスのように効かせると、シンプルな部屋から海外のセレクトショップのような奥行きのある洗練された住空間をつくれます。


まとめ

本記事では、ミラノの現地視察から見えてきた「2026年の最新インテリアトレンド」をお届けしました。
環境への優しさを背景に、無機質な素材と巧みな組み合わせから生まれる「新しい温かみ」が主役の2026年。海外の先進的なデザインを、日本の住空間の実用性とどう調和させて楽しむかという工夫の数々は、私たちがこれからの心地よい部屋づくりを考えるうえでのヒントを教えてくれました。

RASIK LIFEでは今後も、世界の最新インテリアトレンドを独自の視点で発信し続けていきます。

また今回レポートしたミラノサローネ2026のトレンドは、公式noteのインタビュー記事『RASIKのデザイナーと歩いたミラノサローネ2026』にて、デザイナーたちとともに現地の様子や感じたことを振り返っています。前編・後編に分けてインタビューしているので、家具づくりの舞台裏にご興味のある人は、ぜひあわせてご覧ください。

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noteのインタビュー記事『RASIKのデザイナーと歩いたミラノサローネ2026』前編はこちら

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noteのインタビュー記事『RASIKのデザイナーと歩いたミラノサローネ2026』後編はこちら