イタリアの家具イベント「ミラノ デザイン ウィーク 2024」を取材!人気エリアも紹介
毎年4月に開催される「ミラノ デザイン ウィーク」は、イタリア最大の家具イベントです。メイン会場のほかにも、ミラノ市内でさまざまな展示がおこなわれているため、お祭り気分で参加できます。
本記事では、ミラノ デザイン ウィーク中に開催された「フォーリオサローネ」の様子を紹介。RASIKのスタッフが取材したおすすめエリアも紹介するので、イベントの様子をぜひご覧ください。
2023年にRASIKを運営する株式会社もしもへ入社後、『RASIK LIFE』編集長に就任。自身が持つ不眠症の悩みをきっかけに、寝具について学ぶ。睡眠検定3級。商品の企画・生産・品質管理・販売までを一貫しておこなっている会社の特徴を活かし、実際に商品をチェックしながら記事を作成。フォロワー数24万人超えのRASIK公式インスタグラムでは、商品のレイアウトなども公開中。
公式:インスタグラム
二級建築士・インテリアコーディネーター・カラーコーディネーター資格を保有。2024年よりRASIK LIFE編集部に所属し、ライターとして家具やインテリアに関する記事執筆を担当。インテリアコーディネーターとして、コーディネートのアドバイスもおこなう。趣味は北欧家具やインテリアショップ巡り。
イタリア最大の家具イベント「ミラノデザインウィーク」とは
イタリアのミラノでは、毎年4月に「ミラノ デザイン ウィーク」が開催されています。メイン会場となる「ロー・フィエラミラノ(Fiera Milano, Rho)」での「ミラノサローネ」とミラノ市内で開催される「フォーリオサローネ」を総称したイベントです。
2024年の開催は、4月16日(火)〜21日(日)の6日間。街をあげてのイベントとなり、街歩きをするだけでお祭り気分が味わえます。
「ミラノサローネ」と「フォーリオサローネ」の違い
ミラノサローネは、「ロー・フィエラミラノ(Fiera Milano, Rho)」でおこなわれる国際家具見本市です。その年のインテリアトレンドが決定するともいわれており、世界各国のブランドや企業が集まります。
一方のフォーリオサローネは、ミラノ市内で開催される家具の展示会です。ファッションの街・ミラノに店舗を出すブランドの最新家具をチェックできます。
▼「ミラノサローネ」の様子について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
ミラノ市内で開催している「フォーリオサローネ」
フォーリオサローネは、各地区ごとに雰囲気や展示されるインテリアが異なります。250を超えるブランドや企業が街中で展示。さらにインテリア以外の企業でも、さまざまなイベントを開催しています。
ミラノ デザイン ウィークが開催される6日間は、昼夜問わず街中がお祭り騒ぎ。人気のブランドには長蛇の列ができ、6日間あっても見尽くせないほど大きなイベントです。
2大エリアの注目「フォーリオサローネ」
フォーリオサローネのなかでも、注目を集めるのが「ブレラ地区」と「トルトーナ地区」。ふたつのエリアは、各地区のなかでも人気のスポットです。
ここからは、それぞれの様子を紹介します。
人気ファッションエリア「ブレラ地区」
ミラノ中心から北西にある「ブレラ地区」は、有名ブランドが軒を連ねる人気のファッションエリアです。各ブランドではさまざまなイベントが開催され、ミラノデザインウィークの期間のみ国外のブランドも限定で出店しているケースもあります。
有名ラグジュアリーブランドの豪華な展示
ラグジュアリーブランドで知られる「イヴ・サンローラン」は、特設会場を設けての展示。
教会を会場とした展示では、ここでしか見られないディッシュ(皿)が飾られていました。
また入場者特典として、ロゴ入りのトートバッグを無料配布。入場料は一切かからず、特別なグッズがもらえるのもブレラ地区のフォーリオサローネに参加する醍醐味です。
さらに「エルメス」では、庭の石畳や革製品をメインに展示。イヴ・サンローランと同じく特設会場での開催で、広い空間に石や砂を使った敷石デザインが観られました。
敷石は、ホテルの庭のように美しく圧巻。ホテルや別荘などにエルメスの敷石を取り入れるケースもあるのかもしれません。
会場の一角には木や革を使った椅子もあり、エルメス家具が観られるのも貴重な体験です。
飲食ができる屋外での展示
会場によっては、飲食とコラボした展示もありました。さまざまなブランドの家具を実際に体験しながら食事を楽しめます。
展示を巡る合間に食事休憩もできたり現地の人と交流できたりするので、イベント感が強い展示です。
ショールームのような空間
街中にあるブランドによっては、ミラノデザインウィークに向けてショールームのようにレイアウトしているケースもあります。
今年のブランドイメージをまとめることで、ブランドの方向性やトレンドを確認できるのもポイントです。
また2024年の家具は、淡い色を使った家具やインテリアが多く見受けられました。街を歩くだけでも、家具トレンドの方向性をチェックできます。
▼「ミラノサローネ」のトレンド分析について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
若手デザイナーが集まるエリア「トルトーナ地区」
トルトーナ地区は、ミラノ中心から南下したエリアにあります。ブレラ地区とは異なり、ファッショナブルな雰囲気の地区。若者が多いエリアということもあり、夜遅くまでイベントが開催されていました。
北欧家具の代表「IKEA」のポップアップ
日本でも知名度の高い「IKEA」では、ポップアップを開催。
ナイトイベントもおこなわれており、若者の注目スポットとなっていました。
会場内には、IKEAの歴史を感じるブースや飲食ブース、インスタレーションがあり、写真を撮る若者で大賑わいです。充電ができるスペースもあり、休憩スポットとしても便利でした。
若手デザイナーのインテリアが集結する「トルトーナ ロック2024」
「トルトーナロック(Tortona Rock)2024」では、若手のインテリアデザイナーが集中した期間限定イベントを開催。
会場内はテーマパークのようなつくりで、若者を中心に列を成していました。
敷地内にはさまざまな特設ブースがあり、家具やインテリアを展示。日本の家具との相性がよい部屋になじみやすい家具が揃っていました。
実際に座ったり触ったりしながら、家具が見られるのもポイント。ブレラ地区よりもカジュアルさがあり、さまざまな地区を回ることで地区ごと雰囲気も比較できます。
▼「ミラノサローネ」のトレンドカラーについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
まとめ
本記事では、ミラノ デザイン ウィーク中に開催された「フォーリオサローネ」の様子を紹介しました。ミラノサローネのメイン会場とはひと味違った雰囲気が楽しめるので、地区を回りながらさまざまなイベントに参加するのをおすすめします。RASIK LIFEでは、注目のインテリアトレンド情報やミラノサローネの詳しい内容も発信しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。