家具の祭典「ブリュッセル デザイン マーケット」 ベルギーの取材レポート2024をお届け!
ベルギーのブリュッセルでは、ヴィンテージ家具の祭典「ブリュッセル デザイン マーケット」が開催されています。2024年の開催日は、3月16日・17日と9月21日・22日です。
ヨーロッパ家具の市場調査として、RASIKのスタッフが「ブリュッセル デザイン マーケット」を取材してきました。実際の会場の様子や注目の最新インテリアコレクションを紹介します!
2023年にRASIKを運営する株式会社もしもへ入社後、『RASIK LIFE』編集長に就任。自身が持つ不眠症の悩みをきっかけに、寝具について学ぶ。睡眠検定3級。商品の企画・生産・品質管理・販売までを一貫しておこなっている会社の特徴を活かし、実際に商品をチェックしながら記事を作成。フォロワー数24万人超えのRASIK公式インスタグラムでは、商品のレイアウトなども公開中。
公式:インスタグラム
二級建築士・インテリアコーディネーター・カラーコーディネーター資格を保有。2024年よりRASIK LIFE編集部に所属し、ライターとして家具やインテリアに関する記事執筆を担当。インテリアコーディネーターとして、コーディネートのアドバイスもおこなう。趣味は北欧家具やインテリアショップ巡り。
「ブリュッセル デザイン マーケット」はどのようなイベント?
「ブリュッセル デザイン マーケット」は、ヴィンテージデザインのインテリアをメインとした家具の展示会です。
会場には、100を超えるディーラーやデザイナーのヴィンテージデザイン家具が並び、最新のトレンドが確認できます。
入場は、一般人も可能。ヨーロッパ中からヴィンテージ愛好家や専門家が集まるイベントです。
最寄駅から会場までのアクセス方法
「ブリュッセル デザイン マーケット」の会場は、ブリュッセルの北にあります。最寄駅は、隣国のオランダやドイツからの直通電車が停まるBrussel Noord駅。ブリュッセルの玄関口で、日本でいう東京駅のようなターミナルです。
最寄りから会場までは、徒歩で約15分。Brussel Noord駅の周辺はオフィス街なので、観光エリアに比べると近代的な雰囲気です。
会場までの道のりには、大きな壁画が描かれており、アートが盛んなヨーロッパらしさが感じられます。
会場まではバスでもアクセスできますが、ベルギーの街並みをじっくり見られるのも徒歩で向かう醍醐味です。
駅から10分ほど歩くと、川沿いにかかる橋が見えてきました。橋の向こう側は駅周辺と異なり、ヨーロッパらしい景色が広がります。
最寄り駅から会場までは、ほぼ一直線。アプリなどで場所を照らしあわせながらアクセスすれば、初めてブリュッセルを訪れる人でも簡単に会場へ辿り着けます。
会場に到着!倉庫のようなレトロな外観
ブリュッセル デザイン マーケットの会場は、Tour&Taxisといわれる約45000平方メートルの敷地内にある「Gare Maritime」。倉庫のような巨大な建物で、存在感があります。
会場周りには、目印の旗が立てられていたので入り口が見つけやすいです。入り口は会場を囲むように複数あり、どこから入ってもマーケットがおこなわれているエリアに辿り着けました。
会場は、施設内の中央部分すべてのエリア。縦長の施設には左右に多くのブランドや企業が入っており、通常時はオフィスとして使用されているようです。
施設は吹き抜けになっているので、見た目以上に広い印象。家族連れも多く、人で賑わっています。
2つにわかれた入場ゲート
入り口は、チケットの事前購入者と当日券購入者のブースに分かれていました。事前に公式サイトから購入したQRコードを見せ、いよいよ潜入です!
現地では、手に入場パスを押されました。パスは入場チケット代わりになるので、見せるだけで出入りが自由です。
またトイレは、会場の外にありました。トイレを利用する際は、手に押されたスタンプパスを入り口のスタッフに見せるだけで再入場できます。
100以上のインテリアブースの数々!
会場内は、ディーラーやデザイナーごとにブースがわかれているのが特徴でした。取り扱い商品もデザインの雰囲気も各ブースによって異なります。
パンフレットで、まずはどのようなディーラーやデザイナーが参加しているのかを確認。今回のマーケットは、ソファが多い印象です。
入り口付近でひときわ目立ったのが、レコードプレーヤー。今では珍しいレトロなデザインで、ヴィンテージマーケットらしいコレクションといえます。
ヨーロッパにはレコードショップが多いので、比較的需要もあるようです。インテリアとして部屋に置けば、ヨーロッパ風の雰囲気に仕上がりやすくなるでしょう。
ブースごとのおしゃれな様子
それぞれのブースは、部屋に置いた際のイメージが付きやすいようにレイアウトされています。照明器具やインテリア雑貨もすべて購入可能。部屋の写真を見せてアドバイスを受けながら購入する人もいました。
会場にあるインテリアは、ファブリック素材と木を組み合わせた家具が多い印象です。部分的に木材を取り入れるだけで温かみのある雰囲気を出しています。
また、会場にはヨーロッパのホテルなどにも多いデイベッドもありました。くつろいだり昼寝をしたりできる商品は、現地の人たちからも注目の的。実際に寝転ぶなど、使用感を試す人もいました。
パンフレット記載あり!注目のインテリアコレクション
今回のマーケットで目立ったのが、ロースタイルのソファ。ゆったりとくつろぎやすい仕様で、部屋に圧迫感を与えにくいデザインでした。
ほかにもさまざまなデザインのローソファがあり、ヨーロッパで注目度の高いデザインであることが見受けられます。
また、ベロア素材を使ったデザインが美しいチェアもありました。落ち着きのある色合いで、丸みのある曲線が魅力的。鉄製の華奢な脚がヴィンテージ感を引き出し、バランスの取れたおしゃれなデザインでした。
そのほかにも、パンフレットに載っていた特徴的なデザインの椅子も会場で注目を集めていました。実際に既に売却済みとのことで、座ることはできませんでしたが、印象的なデザインでヨーロッパらしさが伺えました。
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インテリア以外のブースの様子
会場には、インテリアのほかにも部屋を彩る雑貨のブースも多くありました。ヨーロッパでは、一般家庭でも絵を飾る文化が浸透しています。アートコレクターやギャラリーのブースでは、多くの人が部屋に飾る絵を探していました。
アートはインテリアの一部になり、部屋に個性も出しやすいです。気に入った絵にあわせて部屋をインテリアコーディネートするのも楽しみのひとつかもしれません。
また、照明器具にこだわるのも部屋をおしゃれにインテリアコーディネートする手段のひとつでしょう。部屋に吊るす照明以外にも、ベッドサイドランプや間接照明などさまざまな照明器具が目立ちました。
デザインにこだわったコレクションが多く、シンプルな部屋にデザイン性のある照明器具を吊して部屋の雰囲気を変えるのもよさそうです。
花を飾る家庭が多いのもヨーロッパの特徴。会場には、個性豊かなヴィンテージ花瓶を取り扱うブースもあり、たくさんの人で賑わっていました。
花瓶は場所を取らないので、一人暮らしや部屋が狭めな人にもおすすめのインテリア雑貨です。
飲食が楽しめるのもヨーロッパならではのスタイル!
会場内には、飲食ブースも設けられていました。休憩がてらにワインやシャンパンをたしなむのもヨーロッパスタイル。アルコール片手にどのようなインテリアを購入するのかを相談しているのでしょう。
そのほかにもビールのブースや軽食のブースなど、さまざまな飲食ブースがありました。
フリーマーケットのようにカジュアルな楽しみ方ができるのも、ブリュッセル デザイン マーケットの特徴といえます。
まとめ
「ブリュッセル デザイン マーケット」では、インテリアのトレンドや現地の人がどのようなコレクションに注目しているのかを伺うことができました。 RASIK LIFEでは、今後もヨーロッパをメインにさまざまな取材レポートをお届けします!インテリアコーディネートの参考になる情報も発信するので、ぜひチェックしてみてくださいね。