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ベルギーの家具の祭典「ブリュッセル デザイン マーケット」で2024年インテリアトレンドを分析!

ベルギーの家具の祭典「ブリュッセル デザイン マーケット」で2024年インテリアトレンドを分析!
2024年8月31日

ベルギーの首都・ブリュッセルでは、年に2回「ブリュッセル デザイン マーケット」が開催されています。会場では、100を超える国際的なディーラーやデザイナーたちのインテリアコレクションを展示。家具と人の出逢いの場として、年々盛り上がりをみせています。

2024年3月に開催された「ブリュッセル デザイン マーケット」を、RASIKのスタッフが取材しました。イベントの詳細や最新のインテリアトレンド情報を紹介します。

目次

監修者
『RASIK LIFE』編集長
工藤 智也

2023年にRASIKを運営する株式会社もしもへ入社後、『RASIK LIFE』編集長に就任。自身が持つ不眠症の悩みをきっかけに、寝具について学ぶ。睡眠検定3級。商品の企画・生産・品質管理・販売までを一貫しておこなっている会社の特徴を活かし、実際に商品をチェックしながら記事を作成。フォロワー数24万人超えのRASIK公式インスタグラムでは、商品のレイアウトなども公開中。
公式:インスタグラム

インテリアアドバイザー
『RASIK LIFE』ライター
栗田 菜月

二級建築士・インテリアコーディネーター・カラーコーディネーター資格を保有。2024年よりRASIK LIFE編集部に所属し、ライターとして家具やインテリアに関する記事執筆を担当。インテリアコーディネーターとして、コーディネートのアドバイスもおこなう。趣味は北欧家具やインテリアショップ巡り。

年2回開催される「ブリュッセル デザイン マーケット」

ブリュッセル デザイン マーケットの様子の画像

「ブリュッセル デザイン マーケット」は、毎年3月と9月に開催されるインテリアの祭典です。インテリアの多様性にあわせた幅広い選択肢として、個性豊かなヴィンテージデザインのインテリアが展示されています。

フリーマーケットの雰囲気を維持した会場づくりをすることで、一般の人でも親しみやすいイベントにしているのもポイント。ヨーロッパで注目を集めるインテリアデザイナーたちのコレクションをいち早くチェックすることができます。

20世紀に影響を与えたスタイルやトレンドを取り入れたインテリアを展示

ブリュッセル デザイン マーケット内の画像

コレクションとして会場に並ぶのは、20世紀に影響を与えたスタイルやトレンドを取り入れたヴィンテージインテリア。スカンジナビア風(北欧風)やイタリア風といったヨーロッパテイスト中心のインテリアが揃っています。

ブリュッセル デザイン マーケット内のブースの画像

またコンビジェやベルトイア 、ヤコブセンといった建築家や芸術家たちの思想を落とし込んだコレクションが見られるのもブリュッセル デザイン マーケットの特徴です。

さらに、若手デザイナーの独創的なコレクションも展示。ヨーロッパで勢いのあるインテリアデザインも見ることができます。

ブリュッセルの新スポットとして注目されるユニークな会場

Gare Maritimeの館内の画像

ブリュッセル デザイン マーケットの会場は、「Tour&Taxis」の敷地内にある「Gare Maritime」です。Tour&Taxisは、もともと中央税関施設として使用されていた歴史的な施設。施設内には、共創ベースのビジネスや美術展エリア、公園などが併設されています。

Gare Maritime内に入っているマーケットの画像

そのなかにあるGare Maritimeは、個性的なショップやフードマーケットが入る複合施設です。ブリュッセル デザイン マーケットなどのイベントのほかにも製品発表会やプロモーション、映画の撮影現場として使用されています。

イノベーションと芸術を融合したブリュッセルの新たなスポットとして注目を集めるユニークな会場です。

フリーマーケットを思わせる独創的な会場づくり

会場内のフリーマーケットの画像

ブリュッセル デザイン マーケットが注目を集める理由は、会場づくりにあります。フリーマーケットの雰囲気を出すことにより、一般の人でも親しみやすいイベントに仕上げているのがポイントです。アンティークの食器や雑貨、ファッションアイテムなど身近なヴィンテージ品を購入することもできます。

会場内のワインブースの画像

また会場には、ヴィンテージインテリアコレクションの展示のほかにフードブースも設けられているのも特徴のひとつです。イベントとして楽しみやすい工夫が施されているのも、ヨーロッパで注目を集める理由といえるでしょう。

▼「ブリュッセル デザイン マーケット」の会場の様子について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて読んでみてください。

家具の祭典「ブリュッセル デザイン マーケット」 ベルギーの取材レポート2024をお届け!
家具の祭典「ブリュッセル デザイン マーケット」 ベルギーの取材レポート2024をお届け!

ベルギーイベントで注目の最新インテリアトレンド

ここからは、 取材でわかった最新のインテリアトレンドを紹介します。

ベルギーで注目の最新インテリアトレンド①ソファ

2人掛けローソファの画像

会場で目立ったのが、ロースタイルのソファ。低めでゆったりと座るタイプのソファが多く、脚がないのも特徴的です。カラーバリエーションも多く、魅力的なデザインで注目されていました。

1人掛けローソファの画像

1人掛けから2〜3人掛けまで幅が広く、さまざまな人に適したローソファが揃っていました。1人掛けソファは一人暮らしの部屋に置くだけで、インテリアのアクセントにもなるでしょう。

異なるデザインのローソファを組み合わせた画像

異なる色や形のソファを組み合わせたインテリアコーディネートを紹介しているブースもありました。

ラグやテーブルに置くインテリア雑貨の色を統一するだけで、バラつきを感じさせないのもテクニックかもしれません。使用している素材も違い、まとまりが感じられます。

異なるカラーのソファを組み合わせた画像

また、暖色系でカラーを揃えるのもひとつのコーディネート。色のトーンや系統をあわせれば、別々の色のインテリアを組み合わせても統一感が出しやすくなります。

ベルギーで注目の最新インテリアトレンド②チェア

3色のファブリック素材のチェアの画像

チェアは、ファブリックと木を組み合わせたコレクションが多い印象です。ファブリックや木は温もりを感じさせやすく、優しい雰囲気の部屋に仕上げられます。

ファブリックチェアの脚の画像

丸みのあるフォルムの木は手触りのよい滑らかさがあり、木目がしっかり出ていました。座面のファブリック素材もフワッとしていて座り心地もよかったです。お尻をしっかり包み込んでくれるので、長時間座っていても疲れにくそうな仕様でした。

工藤 智也
監修者のコメント
『RASIK LIFE』編集長
工藤 智也
チェア選びは、デザインだけでなく疲れにくさを重視するのもポイントです。長時間座ることを想定した設計の商品はへたりにくく、長く愛用できるかもしれません。

白いファブリック素材のチェアの画像

座面がホワイト系のチェアも多く見られました。ソファがカラフルな一方で、チェアはシンプルな色味を使うのがヨーロッパインテリアのトレンドであることが伺えます。

栗田 菜月
インテリアアドバイザーのコメント
『RASIK LIFE』ライター
栗田 菜月
全体的にシンプルなインテリアでまとめながらソファを差し色にすると、2024年らしいトレンド感のある部屋が作れるかもしれません。

ベルギーで注目の最新インテリアトレンド③ラグ・カーペット

異なるデザインのローソファとラグの画像

2024年のヨーロッパのラグやカーペットのトレンドは、カラフルなコレクションが多いです。複数の色を使うことで、インテリアコーディネートのアクセントになります。

また、ラグにある色とソファの色をあわせると、コーディネートのバランスが取りやすくなるでしょう。

模様をモチーフにしたラグをテーブルの下に敷いた画像

さらにラグは、柄や模様をモチーフにした商品も目立ちました。インテリアの色味にあわせつつ、模様の入ったラグで個性を出している印象です。色を派手にしすぎないことで、統一感が生まれています。

模様をモチーフにしたラグをソファの下に敷いた画像

ラグのサイドには、フリンジが入っているのも注目ポイントでしょう。ウエスタン風やボヘミアン風の雰囲気を感じさせます。厚みがしっかりしているラグが多く、脚付きソファのクッション代わりになっているのも特徴です。


ベルギーのヴィンテージ家具にあうアンティークの例

アンティークブースの画像

会場には、ヴィンテージデザインのインテリアと相性がよいアンティークを扱うブースも多数ありました。

部屋をおしゃれにインテリアコーディネートをするには、アクセントになる雑貨やインテリアを飾るのがポイントです。とくにヴィンテージ家具を部屋に置く場合、アンティーク調のインテリアをあわせると統一感が出しやすくなります。

木の椅子とアンティーク照明の画像

クラシカルな雰囲気のあるアンティーク照明は、ヴィンテージ家具との相性がよく落ち着きと温かみを与えます。

アンティーク照明は、ベージュやブラウンのカラーをベースにしているケースが目立ちました。高さを抑えたスタンドライトなら、ベッドやソファの横に置きやすいかもしれません。

シェードランプの画像

またシェードランプは、現代的なインテリアにもなじみやすいのでさりげなくアンティーク要素を取り入れられます。明るさも控えめで、上品な雰囲気があるのも魅力です。

花瓶をテーブルに置いた画像

花瓶は、アンティーク感が出しやすいインテリア雑貨のひとつ。テーブルや棚に飾るだけでアクセントになります。

ベルギーを含むヨーロッパでは花を飾る文化が浸透しているため、会場の至るところに花瓶が飾られていました。花瓶を使ってアンティーク感を出すと、ヨーロッパらしいインテリアコーディネートができるかもしれません。

まとめ

ヴィンテージ デザイン マーケットでは、最新トレンドとして高さを抑えたローソファやファブリック素材のチェア、カラフルなラグが目立ちました。日本文化とは違う海外文化だからこそ生まれる斬新なデザインやアイデアのインテリアが集まった祭典は、家具好きにはとても刺激的な場所でした。 RASIK LIFEでは、今後も海外のインテリアトレンドを発信予定です。家具選びやレイアウトの参考に、ぜひチェックしてみてくださいね。