学生には「少しいい家具」を買ってほしい|河原デザイン・アート専門学校 インテリア・建築デザイン科 内田 香織先生にインタビュー!
![学生には「少しいい家具」を買ってほしい|河原デザイン・アート専門学校 インテリア・建築デザイン科 内田 香織先生にインタビュー!](http://rasik.style/cdn/shop/articles/93b375d0fe997fb34f9f2f8321881f42.png?v=1739339091&width=3340)
一人暮らしをはじめた学生のなかには、家具選びで悩んでいる人もいるのではないでしょうか。家具を購入する際に、なにを基準にすればよいかわからない人もいるかもしれません。
今回は、二級建築士・インテリアコーディネーターとして活躍されながら、河原デザイン・アート専門学校 インテリア・建築デザイン科で「建築美術」の授業も担当されている内田 香織(うちだ かおり)先生にお話を伺いました。
![](https://rasik.style/cdn/shop/files/img_0390_720_250x250.jpg?v=1684916502)
2023年にRASIKを運営する株式会社もしもへ入社後、『RASIK LIFE』編集長に就任。自身が持つ不眠症の悩みをきっかけに、寝具について学ぶ。睡眠検定3級。商品の企画・生産・品質管理・販売までを一貫しておこなっている会社の特徴を活かし、実際に商品をチェックしながら記事を作成。フォロワー数41万人超えのRASIK公式インスタグラムでは、商品のレイアウトなども公開中。
公式:インスタグラム
グラフィックデザインを学んだ後にインテリア・建築の世界へ
![内田さんがデザインした店舗の写真](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0282/1799/9459/files/001_1_50743eb9-c87d-4e76-9cd6-de80404900e0.png?v=1739320395)
―本日はよろしくお願いいたします。まずは、インテリアに興味を持たれたきっかけを教えてください。
内田 香織さん(以下、内田):私は大学ではグラフィックデザインを専攻し、卒業後は広告代理店で勤務していました。建築やインテリアとは異なる分野を学んで就職しましたが、大学在学中から家具やプロダクトデザインには興味がありました。そこで、26歳の転職時に、思いきってインテリアや建築の世界に飛び込んだのがきっかけです。
河原デザイン・アート専門学校での講師の仕事は、知人からの「講師の枠がひとつ空いている」という声掛けがきっかけでしたが、結果的に十数年続く仕事になりましたね。建築業界へ就職を目指す若い人たちに、実際の仕事ぶりやものを作る楽しさを伝えられるような授業を心掛けています。
建築美術の授業で絵を好きになってほしい
![河原デザイン・アート専門学校の「建築美術」授業の写真](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0282/1799/9459/files/002_1ee7f271-e8d1-4ad9-a35b-eef9d8d45ff4.png?v=1739320395)
―内田さんが担当されている建築美術の授業について教えてください。
内田:私が担当している建築美術は、部屋の組み立てや家具の配置を絵で表現する授業です。1、2年の学生を対象に、1年次は建物内部のパースを、2年次は外観を描いてもらっています。
私は授業のなかで「自分の頭で考えなさい」とは言わないようにしています。最初にコツを教えて、実践を通してコツを反復し身に着けることが大切だと考えているからです。また、学生のことを積極的に褒めるようにしていますが、褒めすぎた結果「先生は何をしても褒めてくれるから信用ならない」と言われてしまっていますね(笑)。それでも、学生は褒めることで伸びていくと考えているので、できるだけ一人ひとりいいところを見つけて、褒めていきたいと心がけています。
入学したばかりの1年生は絵に対して苦手意識を持っている学生が多いので、私はいかに絵を嫌いにならないでもらうかを意識しています。自分の思い描いた間取りに好きな家具をデザインできるようになった学生は、とても楽しそうに絵を描いてくれるんです。「授業を通して絵を描くことが好きになった」と言ってもらえるのはとても嬉しいですね。
卒業してハウスメーカーへ就職した学生がいるのですが、仕事で受注したお客様の家の内装イメージを描いたところ、とても喜ばれたそうです。その際に、描いたイメージ図を額装してプレゼントしたというエピソードを聞きました。絵を描けるようになると、コミュニケーションのツールがひとつ増えると考えています。スケッチしながら説明できれば、お客さんや職人さんに話を伝えやすくなると思うんです。絵を描くスキルが役立った瞬間を聞けるのはとても嬉しいですね。
一級建築士の資格取得も目指せるカリキュラム
![河原デザイン・アート専門学校で目指せる職業の図](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0282/1799/9459/files/003_5028d633-44ac-4141-b462-b969e8aa5479.png?v=1739320394)
―授業を担当されている河原デザイン・アート専門学校の魅力を教えてください。
内田:河原デザイン・アート専門学校は2年制(インテリア・建築デザイン科)卒業後、就職もしくは上級課程の3年制(インテリア・建築専攻科)、4年制(インテリア・建築研究科)へ進学と3つの道から選べるのが特徴です。
2年制では卒業と同時に二級建築士受験資格が付与されるのですが、3年制では二級建築士の受験対策講座が用意されています。3年制へ進学した学生は、二級建築士資格を取得して卒業するのが一般的です。
さらに4年制では、提携している愛知産業大学通信教育部との大学併修制度を受講でき、大学卒業資格を取得できます。また、高校で建築科を卒業している人は、2年次の段階で二級建築士資格を受験でき、3年次には一級建築士資格への挑戦も可能です。ここ数年でも合格者が2名出て、最年少の一級建築士となりました。
在学中に上級課程への進学を検討できる独自のカリキュラムは、4年制の大学に通うよりも選択肢が広くて面白いなと感じています。インテリア専攻に在籍していても二級建築士の受験資格を取得できるので、在学中に建築に興味を持った学生でも建築士資格の取得を目指せるのも河原デザイン・アート専門学校の魅力だと思います。
家具は「長く使い続けられる」と思えるものを選ぶ
![家具選びについて話す内田さん](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0282/1799/9459/files/004_ccd7b41a-5a37-441b-b183-0d78597c3091.png?v=1739320395)
―家具選びでこだわっている点はありますか?
内田:一度購入した家具とは長いつき合いになると考えているので、どの年齢でも使いやすそうなデザインを選ぶようにしています。加えて大型家具の場合、シンプルでさまざまなテイストに合わせやすい商品を選んでいます。大型家具は部屋のベーシックカラーとなるので、色味にこだわるという選び方もあるかもしれません。
また、長い間使うことになる家具なので、本当に自分が好きなデザインを吟味して購入するといいのではないでしょうか。たとえば一人暮らしをはじめる学生には「長く使い続けられる」と思える、少し質のいい家具を選んでみてほしいですね。
私の場合アンティーク家具が好きなのですが、好きだと思った家具を集めた結果、赤みがかった茶色の家具で統一された部屋が自然にできあがりました。季節や趣味の変化で模様替えをしたくなったときは、カーテンやクッションカバーといったファブリックや趣味の小物で色を変えるようにしています。
おしゃれな家具を低価格で揃えられるのがRASIKの魅力
![RASIKの家具を使ったワンルームの写真](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0282/1799/9459/files/005_d444f579-dae7-49ca-aef9-f78d40fd8d6c.png?v=1739320395)
―RASIKの第一印象を教えてください。
内田:「家具の種類が多い」が第一印象です。また、シンプルなデザインの家具のなかにも細かな違いやディティールへのこだわりを感じました。インテリアコーディネーターの観点から言っても、お客様の要望やそのときに作りたいインテリアに合わせて提案できる選択肢の多さは面白いですね。柔らかで優しげな色味の家具が多い点も素敵だなと感じました。
値段も安価なので、一人暮らしをはじめたばかりの学生でも机やキャビネットなどをまとめて購入しやすいと思います。インテリアはベースとなる家具が整えられていれば、なにを加えても可愛くまとめられます。加えて、大型家具を安く購入できればそのほかの周りのインテリアにお金をかけやすくなります。
たとえば10~15万円程度で部屋をコーディネートしたい際に、ベッドを安く買えれば一生ものになりうる数万円の照明やチェスト、ドレッサーやテーブルなどを買えるかもしれませんよね。予算のなかで、どの家具にどれくらいまでのお金をかけられるのか計画的に考えられるとよいと思います。少し質のいいこだわりの家具以外は、質をやや落とし安くしても、予算内でトータル的には満足できるコーディネートができるはずです。
人生のステージに応じて家具のグレードを上げられるのは素敵なことです。シンプルでおしゃれな家具を低価格で揃えられるのもRASIKの魅力だと思います。
インテリア・建築業界は「ワクワクする業界」
![学生たちに指導する内田さんの写真](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0282/1799/9459/files/006_81983307-3e73-4bf2-95d5-342764a7795b.png?v=1739320396)
―最後に、インテリアや建築業界で働きたいと考えている人へのメッセージをお願いします。
内田:インテリア、建築業界は目の前で3Dに建築物ができあがっていく光景や家具が運び込まれてインテリアが造られる瞬間など、さまざまな空間を体感できてとてもワクワクする楽しい仕事です。
勉強して、仕事仲間として業界に加わってもらえる日を楽しみにしています。ぜひ一緒にインテリアや建築の仕事を楽しみましょう。
―素敵なメッセージをありがとうございます。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
【河原デザイン・アート専門学校 インテリア・建築デザイン科 内田 香織先生】
店舗デザインを中心に手がける二級建築士・インテリアコーディネーター。
河原デザイン・アート専門学校ではインテリア・建築デザイン科で建築美術などの授業を担当。