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ミラノサローネ2026現地レポ|注目のインテリアから見どころ、2027年の日程まで網羅

ミラノサローネ2026現地レポ|注目のインテリアから見どころ、2027年の日程まで網羅
2026年5月28日

毎年4月にイタリアのミラノでおこなわれる家具の祭典「ミラノサローネ」。市内では、同時期にミラノ・デザイン・ウィークの一環として「フォーリサローネ」が開催され、街全体が家具・インテリアで彩られます。

2026年も、RASIK LIFE編集部がデザイナーチームとともに、現地で最新のインテリアを取材してきました。

本記事では、「ミラノサローネ2026」の会場の様子や回る際のポイント、注目のインテリアデザイン・素材を紹介します。インテリアのトレンドを知りたい人はもちろん、2027年以降に参加予定の人も事前準備の参考にしてみてください。

目次

監修者
『RASIK LIFE』編集長
林 裕太

金融メディア編集長を経て『RASIK LIFE』編集長に就任。6歳の娘と妻、猫3匹と暮らす。一人暮らしの部屋作りで悩んだことをきっかけにインテリアに興味を持ち、現在は子育てやペットとの暮らしでも快適な家づくりを研究。自社で企画・生産・販売まで行う特徴を活かした記事制作で「失敗しない家具選び」をサポートします。フォロワー数100万人超えのRASIK公式インスタグラムでは商品・レイアウトも公開。保有資格は睡眠検定3級

167カ国から31万人以上の来場者を記録した「ミラノサローネ2026」

フィエラ会場前の画像

世界最大級のデザインの祭典と称される「ミラノサローネ」が、2026年4月21日(火)〜26日(日)に開かれました。会場への来場者数は2025年を上回る31万人を越え、一層賑わいを見せました。

フィエラ会場のマップを見る画像

2026年のテーマは「A Matter of Salone」 。サステナビリティ(持続可能性)を軸に、マテリアル(素材)の本質にフォーカスされました。テクノロジーが発展していくなかで、デザインがどのように社会の課題と関わっていくかに、インテリア業界も注目が集まり始めています。

若手デザイナーの登竜門でもある「サローネサテリテ」 でも、テーマに沿った素材の本質を再認識するようなデザインが多く見られました。

ミラノサローネ2026も「フィエラ会場」 で開催

フィエラ会場へ電車で移動するの画像

「ミラノサローネ2026」が開催されたのは、M1線の「RHO Fieramilano」 にある「フィエラ会場(Fiera Milano, Rho)」です。フィエラ会場は、大きく分けて8つに分かれており、家具・インテリアのほかに、キッチンや家電などさまざまなブランドが展示しています。

フィエラ会場への移動中の画像

今回はこれまでの取材と異なり、RASIK商品の要でもあるデザイナーチームとともにミラノサローネ2026を視察。移動中も随時、ミラノサローネのアプリで回りたいブランドを決めながら、会場へと向かいました。

▼「ミラノサローネ」の詳しいアクセス方法について知りたい人は、以下の記事もあわせて読んでみてください。

世界最大の家具見本市「ミラノサローネ 2024」を現地レポ!会場の様子や最新インテリアも紹介
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「ミラノサローネ2026」でRASIK取材班が訪れた会場は?

22と24の会場の入口の画像

ミラノサローネ2026で、まず向かったのが22と24の会場です。22と24の会場は入口から一番離れたところにあり、たどりつくまでに15~20分ほどかかります。各会場は東京ドーム1つ分と同じくらいの大きさがあるので、アプリを使って事前に見たいブランドを絞っておくとよいでしょう。

ミラノサローネの会場はとても広く、行ったり来たりすると体力が奪われてしまい、見たい会場が見られなくなる可能性があります。効率よく回るなら、奥の会場から見て、徐々に駅方面に戻ってくるのがおすすめです。

世界的ブランドからサローネサテリテまで見どころが豊富

B&Bの店舗内の画像

22と24の会場内には、家具の最高峰「B&B」やイタリアで人気の「Kartell」などが展示(※)。歴史を大切にするブランドらしい普遍的なインテリアから、トレンドを意識した最新インテリアまでさまざまな展示品が見られます。

ブースの大きさはブランドによって異なり、入場するために並んでいるブースも多々見られました。

会場から会場へと移動する画像

この会場で、真っ先に向かったのが「Kartell」。2024年・2025年と花柄が目立ったKartellですが、2026年は単色を使ったシンプルながらもデザインにこだわった家具・インテリアが多い印象です。スチールを活かした華奢なチェアや、直線的な板を組み合わせたようなウォールラックなど置くだけで部屋のインテリア性が高まる、洗練された佇まいのプロダクトが充実していました。

広いブース内では各々のデザイナーがあらゆる角度からプロダクトを観察し、その造形美を多角的に捉える姿はまさに真剣そのもの。時には屈み込んで素材の接合部やラインの一本一本まで逃さずチェックするその眼差しからは、プロダクトの細部に宿る本質を見極めようとする熱量が伝わってきました。

そんな細部へのこだわりは、プロダクト単体だけでなく、ブース全体の演出にも共通して感じられます。 Kartellではコンセプトを象徴するアートと家具が調和するように配置され、ひとつの完成された世界観を創り出していました。ブランドの想いがダイレクトに伝わってくるような演出は、インテリアコーディネートを考えるうえで、多くのヒントやインスピレーションを与えてくれます。

サテリテで説明を受ける画像

(※)会場内の撮影は作者の許可を得ています

22と24の会場には「サローネサテリテ」エリアもありました。サテリテは、35歳以下の若手デザイナーが次世代のインテリアデザインを提案するブース。デザイナーごとの考えや技術を間近で見られるので、ブランドの展示品とは異なる視点でインテリアデザインに触れられます。

サテリテ2026の受賞作品「Nippon」を含め、テーマである「A Matter of Salone」に焦点を当てた作品が多く見られました。サテリテのブースはデザインを思考する前に、素材の活かし方や家具の在り方など、インテリアとの向き合い方を改めて考える時間を与えてくれる空間です。

デザイナーチームも「ブランドブースとは異なり、個性が目立って面白い」と口々にしていました。また「再生マテリアル系の作品が受賞したということは、素材の活かし方だけでなく、素材のルーツや伝統にも注目しているのかもしれない」といった会話も。それぞれのデザイナーが気になるブースに足を止めており、デザイナーごとの着眼点の違いが垣間見える貴重なエリアでした。

デザイナー曰く、サテリテで受賞したデザイナーが数年後に有名ブランドで展示品をつくっていることもあるそうです。成長を追ってみるのも、ミラノサローネでデザインに触れる楽しみ方かもしれませんね。

(※):開催する年によって会場が変わる場合があります。参加する際は最新情報をご確認ください。

世界の家具・インテリアに触れるなら「9」と「11」の会場も見逃せない

9と11の会場の入口の画像

RASIKの取材班は9と11の会場にも足を運びました。9と11の会場内には、イタリア生まれの「arflex」や日本の家具ブランド「Ritzwell(リッツウェル)」などが展示(※)され、22と24の会場と同様に家具・インテリアがメインです。

9と11の会場でデザイナーチームが足を止めたのが「Ritzwell」。「日本の技術を絶妙にインテリアに落とし込み、日本の美をうまく引き立てている」との会話がデザイナーチームから漏れていました。RASIK LIFE編集部も、見ているだけで思わずうっとりしてしまうようなどこかホッとする気分に。ヨーロッパらしいダイナミックな家具やインテリアが多いなかで、落ち着きのある日本のインテリアが並ぶと品のよさが際立ちます。

また近年、ジャパンディスタイルが海外でも注目を集めていることもあり、各ブランドで和紙を使った照明が目立ちました。日本のインテリアの、海外における人気の高さがうかがえます。

和のインテリアとヨーロッパの家具と組み合わせるだけでつくれるジャパンディスタイルの空間は、日本の住まいとの相性もよいので、部屋にトレンド感を出したい場合はジャパンディスタイルの家具を取り入れてみるのもよいかもしれません。



9と11の会場前で話し合う画像

会場内ではブランドによって、技術者による製作実演がおこなわれていました。 あえて「つくる工程」を見せ、どのような素材が使われているかを直感的に理解させる演出は、まさに今回のテーマを体現するもの。 複雑化する社会課題に対し、デザインが「素材(本質)」という原点に立ち返ることの重要性を、改めて考えさせられる体験となりました。

(※):開催する年によって会場が変わる場合があります。参加する際は最新情報をご確認ください。

▼ジャパンディスタイルについて知りたい人は、以下の記事もあわせて読んでみてください。

ジャパンディスタイルのリビングのつくり方は?おすすめのインテリアも紹介
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「ミラノサローネ2026」で注目の最新インテリアデザイン・素材

展示品をインテリアコーディネートした画像

ミラノサローネ2026の会場には、各ブランドが解釈した「これからの暮らし」の形が並びました。膨大な展示のなかで、どのような視座(しざ)でデザインを捉えるかは「これからどのような暮らしをしたいか」という問いへの答えかもしれません。

ガラスを使った照明機器の画像

今回、RASIK取材班が注目したのは「マテリアルの純度」と「デジタルとの親和性」です。

ガラスのテーブルを並べた画像

印象的だったのが、オールガラス素材を用いたプロダクト。テクノロジーの進化により、私たちの生活にはデジタル家電やデバイスが不可欠となりました。それらの無機質な質感と呼応するように、テーブルや照明に「ガラス」を積極的に取り入れ、空間に透過性と未来的なエッセンスを加える手法が多く見受けられました。

デザイナーチームも「ガラスやアイアン系の無機質な素材は会場以外でも目立った」と口をそろえ、2026年のインテリアトレンド要素がうかがえます。

オープンラックの構造をチェックしている画像

また、オープンラックやチェストにおいては、全面ガラスというよりも、部分的な使い分けや、鏡面仕上げによるソリッドな光沢感が際立っていました。平滑性の高いインテリアは、空間をシャープに引き締めるだけでなく、光を反射させることで、居住空間に広がりも生み出してくれます。

2026年のミラノサローネで目立ったインテリアの画像

さらに、2025年からのトレンドである「ロースタイル」のテーブルや「大理石」の活用も、2026年はより洗練された形で継続されている印象です。素材の重厚感と、デザインの軽やかさのコントラストを追求することが、2026年のインテリアトレンドになるでしょう。


ミラノサローネ2027の日程

ミラノサローネ2027の日程の画像

ミラノサローネ2027は、2027年4月13日(火)〜18日(日)に開催予定です。2026年度よりも1週間早いので、航空券や宿泊先の確保など、早めのスケジュール管理が重要になりそうです。

あわせてチェックしておきたいのが、現地のWi-Fi事情や飲食スポットなどの実用的な情報。初めて参加する方でも安心できるよう、具体的な「現地攻略ガイド」を2025年度のレポートにまとめています。事前のシミュレーションにぜひ役立ててください。

▼現地のWi-Fi事情や飲食スポットに関する情報を知りたい人は、以下の記事もあわせて読んでみてください。

「ミラノサローネ2025」世界最大の家具・インテリアの祭典!会場やサローネサテリテの現地レポ―トをお届け
「ミラノサローネ2025」世界最大の家具・インテリアの祭典!会場やサローネサテリテの現地レポ―トをお届け

まとめ

本記事では、ミラノサローネ2026の現地レポートをお届けしました。 「A Matter of Salone(サローネの本質)」を掲げた2026年。マテリアルの本質を問う展示の数々は、デジタルな日常における「*素材の純度*」と「*親和性*」の大切さを改めて教えてくれました。また、ブランドごとに技術や特徴を活かす素材選びへのこだわりも、2024年・2025年と比べて目立った印象です。

RASIK取材班が現地で得た視座は、単なるトレンドの記録ではありません。RASIKではこのインスピレーションを、日本の住空間に馴染む新たなプロダクトへと落とし込んでいきます。

今後もRASIK LIFEでは、世界中の最新インテリア情報を独自の視点で発信し続けますので、これからのRASIKが提案する「新しい暮らしの形」にぜひご期待ください。